■ファーストフードの王様 2006.6.6 update

ファーストフードときいて、何を思い浮かべますか? ハンバーガー? それともフライドチキン? 僕は学生時代にハンバーガー屋でバイトしすぎたせいで、この手の米国系ファーストフードがすっかり苦手になっちまいましてね、もっぱら中華まん&立ち喰い蕎麦というアジアンフード派でした。ニュージーランド(以下NZ)で暮らしてても、天玉蕎麦のチープな味が恋しくなります。

それはさておき、ここNZのファーストフードのお話。この国にもマクドナルド、KFCなどなどはあるんですが、こういう米国系チェーン店にいくのは主に子供で、大人はあまり積極的には利用しないようです。NZはアンチ・アメリカの風潮が強いのですが、そのせいでしょうか。じゃぁNZのファーストフードの王様は何かというと、僕ならパイをあげます。英国文化の影響がまだ色濃く残ってる国なんです。

アップル・パイを想像した人、ハズレです。甘いお菓子の話じゃありませんよ。ここでいってるのは中にとろみのついたシチュー状の具がつまったものです。代表的なのはミンス・ミート・パイとステーキ・パイ。前者の具はひき肉たっぷりのグレービー・ソース、後者は親指の先くらいのサイコロ・ビーフステーキがゴロゴロ入った同じくグレービー味。チーズ入りのミンス&チーズ・パイとステーキ&チーズ・パイというのもあり、この四種類がさしずめ四天王といったところでしょうか。見た目には、肉まんとどっこいどっこいの大きさですが、薄いパイ皮の中にドロリとした具がたっぷりつまっているので重量感も食べ応えも肉まんの倍近い感じ。価格はまちまちですが、だいたいNZ$1〜3といったところです。

ホワイト・ソース味やカレー味のもあります。チキンの場合はホワイト・ソースが多いようで、チキン&アプリコット・パイとか、チキン&カマンベール・パイなんて美味しいですよ。カレー味のものは、「サテイ・パイ」と呼ばれることが多いようです。変り種だとベーコン・エッグをパイ生地で包んだだけのベーコン&エッグ・パイなんてのがあります。特に味がついてませんから、お好みでケチャップをつけながら食べます。ソーセージ・ロールもこの仲間ですね。

さて、問題は「どこで買えるか」ですね。実はどこでも手に入ります。ガソリン・スタンドにもたいていレジの近くにパイ保温機がありますし、デアリーと呼ばれるNZ版コンビニにもあります。カフェの場合、料理がメインのお店にはおいていないこともありますが、飲み物主体のお店ならまず大丈夫。あと要チェックはパン屋。ここまであげたようなお店は、たいてい既製品のパイを温めてるだけですが、パン屋は腕によりをかけて焼きあげたオリジナル・パイを売っています。20種類近くそろえているお店もありますから、個性的な味に出会いたいならぜったいパン屋巡りですね。

そうそう、忘れちゃいけないスーパーマーケット。スーパーの場合は、保温機に入っててすぐに食べられるものの他に、冷蔵食品の棚には家庭でオーヴンで温めて食べるための冷たいのも売ってます。キッチンつきの宿にお泊りの場合は、こういうのを利用するのもいいかもしれませんね。というわけで、パイだったらどんな田舎の村でもほぼまちがいなくありつけます。ご安心を。

最後に余談、語学のお話をば。NZの公用語は英語とマオリ語です。パイは英語で「pie」とつづりますが、マオリ語にも同じ発音の「pai」という単語があって「良い」という意味です。だから「パイパイ」だと「美味しいパイ」という意味になります。理論上はね(通じるかどうか保証の限りではありません、あしからず)。さて、そろそろお昼時なので、パイでも買ってくることにします。ではまた来月!

画像右上:今日の我が家の昼ごはん、大きさはこんなものです。もちろんいきつけのパン屋で買ってきました。
画像左上:手前の茶色いのがステーキ&チーズ・パイ、左の白いのはチキン&カマンベール・パイ、奥の細長いのがソーセージ・ロール。
画像右下:デアリーの前、右下に「パイ売ってます」の看板が見えます。デアリーによっては「$1パイ」を売りにしているところも。
画像左下:スーパーマーケットで売ってる家庭用パイ、6個入りNZ$5.55也。コストパフォーマンスは肉まん以上。

【短信】最近、円高気味で、今のレートはNZ$1が約70円です。ここ2年ほどNZ$1=80円以上のレートが続いてきてたので、いよいよ手持ちの日本円を換金するチャンス到来かと、レート表から目が離せない毎日です。(5/22)


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