■幼稚園 3歳児コース編 2006.3.6 update

真夏の日差しがギラギラと照りつける先月はじめから、3歳の娘が幼稚園に通いはじめました。ここは人口8,000人ほどの小さな町ですが、シュタイナーやモンテッソーリなどの私立も含めて五つもの幼稚園があります。家族会議の結果、おてんばな我が娘には公立がよかろうということになり、大きな木が素敵な最寄りの幼稚園への入園を決めました。

いきなり脱線ですが、ニュージーランド(以下NZ)では小学校入学は全員一斉ではありません。5歳の誕生日に晴れて小学生となるので全員バラバラ。幼稚園はもっとアバウトで、だいたい3歳半くらいで入園という感じです。ウチの娘は3歳8ヶ月で三歳児コースに入園したわけですが、そんなわけで、親が涙する入園式なんてものはありません。いきなり通い始め、「はい、みなさぁ〜ん、きょうから、あたらしいおともだちがふえましたよぉ。なかよくできるかなぁ?」ってなもんで、実にあっけない。

カリキュラムも負けず劣らずあっさりしてます。この幼稚園の場合、3歳児コースは週三日、13:00から15:00までの2時間保育、つまり週にたった6時間なんです。さてその2時間ですが、これまたやっぱりキウィ風(キウィ=NZ人)ののんびりしたもの。まずキチンとした集合や始業がありません。13:00「ごろ」に、親に連れられて園児が集まってきますが、すぐに好き勝手な遊びを始めます。すべり台、ブランコ、砂場といった外遊びでエネルギーを発散させるヤンチャもいれば、お絵かき、粘土遊び、積み木、お人形ごっこといったインドア派もいます。扮装用衣装も自由に選べるので、来るとすぐに着替えてしまう子も。なんせ3歳児ですから、皆てんでバラバラに、興味のおもむくままに園内を走り回って、いろんな遊びをちょいちょいとつまみ食い。数人の先生や当番の父兄たちは、そんな園児たちを見守ります。

初めて集合がかかるのが14:00、お話とお遊戯の時間です。20分ほど先生のまわりで絵本を読んでもらったり歌ったり踊ったりしたら、今度は父兄が持ちよった果物でオヤツの時間。でもこのオヤツさえも自由参加で、食べたくない子はまた好き勝手な遊びに戻ってかまいません。そうやって30分ほどまた遊んでいると、14:50にお片づけの合図。迎えに現れた父兄や先生と一緒に、散らかしまくったオモチャを片づけます。そして最後にさよならのご挨拶、解散。日本人の「集団教育」の概念のしみついた身体で眺めると、なんとも自由奔放でいささかカルチャーショックを受けてしまいます。良いなぁ、こんな幼稚園に通いたかったなぁ、いっちょ僕も今から通いなおそうかなぁなどと、バカなことを考えてしまったり。ちなみに保育料は週6NZドル、今のレートだと500円くらいです。1時間あたり1ドルですから、安いもんです。

さて、この幼稚園で僕たち夫婦が特にビックリしたこと三つ。まず一つ目は、砂場の水道。小さな子供って、砂場に水を持ち込んで叱られたりしますが、ここの砂場は水道完備で水遊びが盛大にできます!次は大工道具。画像左下の画像をご覧あれ、3歳児が手にしているのはホンモノの金槌と釘!ノコギリや万力や曲尺もあります。この国は日曜大工が盛んで、ドアの付け替えや壁をぶち抜くくらいは主婦でも出来る作業という認識ですが、その底力の秘密を垣間見たような気がしました。そして三つ目は、親は無理に帰る必要はないということ。つまり2時間ずっと自分の子供に付きあっていてもOKなんです。無理に「親から引き離す訓練」をさせようという方針ではないんですね。僕がこんなレポートをご紹介できるのもそのおかげです。

さて、娘が4歳になりましたら、「4歳児コース」の潜入レポートをまた改めてお届けする事にして、今回はここまで。

画像右上:ブランコ各種。
画像左上:お絵かきをする子。何を描いているのでしょうか?
画像右下:お話の時間です。
画像左下:神妙な顔をして、釘を一列に打ち込む子。将来の日曜大工か、はたまたプロの大工か?

【短信】本業(シーカヤック・ガイド)が繁忙期な上に、借家の改築が始まってしまったもので、いつになくPCの前に座れる時間が短くなっています。もうすぐ赤ん坊も産まれますので、来月号をちゃんとお届けできるかどうか心配な今日この頃です(^^; (2/16)


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