|
明けましておめでとうございます。昨年はご愛読、どうもありがとうございました。今年も変わらぬご愛顧をよろしくお願いいたします。
皆さんはこのお正月はどのようにお過ごしになりましたでしょうか? 年末年始はかなり冷え込んだところもあったとのこと、お風邪など召されてませんか? 南半球のニュージーランド(以下NZ)は季節が逆です。真夏のお正月は僕にとっては今年で八回目なんですが、こればっかりはいつまでたっても慣れません。年始はやっぱりコタツで丸くなって静かにすごさないと、どうにも気分が出ないようです。元旦から海水浴ってのも初めは面白かったんですけど、毎年毎年だとどうもね。ましてや今年なんぞは、仕事(シーカヤック・ガイド)で12月30日から二泊三日のキャンプツアーに駆り出されてたもんで、年越しは昨年9月にご紹介したエイベル・タズマン国立公園の中。新年くらいは家族と一緒に迎えたいってのが日本人の心情なんですが、いやはやなんとも。
さてさて、それはまぁさておき、今回は初夏の風物詩、イチゴ狩りをご紹介しましょう。この地方では、12月はじめくらいからイチゴ園に「P.Y.O.」という看板が出るようになります。「Pick Your Own」の略で、直訳すれば「自分で摘んでください」、要するに「当イチゴ園ではイチゴ狩りできます」っていうことです。キウィ(NZ人)は、この「P.Y.O.」の看板が出るのを、今か今かと待ちかねてうずうずしているのです。「P.Y.O.」が出ないままクリスマスを迎えてしまうと、きっと暴動が起きてしまいます。
僕ら一家もクリスマス・イヴの日に、このあたりで一番大きなイチゴ園に行ってきました。その名も「ベリーランド」。ちなみに日本でベリー類といえば、一番人気がストロベリー、二番人気がブルーベリー、ってな感じでしょうか。NZの場合もストロベリーは大人気ですが、ブルーベリーは「米国文化」というイメージが強くて人気がありません。キウィが大好きなのは、ラズベリーとボイズンベリー。
この日のイチゴ園では、ストロベリーは時期遅れで、ラズベリーとボイズンベリーの畑が開放されていました。ラズベリーは真っ赤で色鮮やかなキイチゴで、テーブルに彩りには欠かせませんし、クリスマスのイメージカラーとしてもピッタリ。でも妻はラズベリーの種の口当たりが好きじゃなく、断然ボイズンベリー派です。ボイズンベリーは、ブラックベリーとボイズンベリーをかけあわせて作られた品種だそうで、若い実はラズベリーのように赤いのですが、熟して甘くなるとブラックベリーのように黒くなるんです。彩りには欠けますが、種があまり気にならないところが妻のお気に入り。
というわけで、我が家はラズベリーは無視して、ボイズンベリーの畑にまっしぐら。赤いのはもちろん無視して、触っただけでもポロリと落ちるくらい熟した黒いのを狙います。熟しすぎてるのはカビが生え始めてるかもしれないので、よくチェックしてからコンテナの中に。いえ、実はコンテナの中に入れるのと、口の中に入れるのと同じくらい。ホントは規則違反ですけど、まぁ大目に見てね、なんて勝手なことをほざきつつ。子供たちも大はしゃぎ。キウィの場合、おじいちゃんおばあちゃんと孫という組み合わせでイチゴ狩りに来ることも多いようで、じじばばは上の方、孫は下の方を積んでいきます。
ちなみにイチゴ狩りの習慣は、もともとは英国のものだそうです。こちらではちょうどクリスマスと時期が重なるため、本国以上に生活にぴったりとフィットし、今では英国人があきれるほどキウィはイチゴ狩り好きです。その点、季節の逆転を利用して本国以上に楽しめる習慣を持ち込めていない日本からの移民は、もうちょっとがんばって何か考えなきゃと、改めて頭をひねる今日この頃です。
画像右上:ボイズンベリー畑。このイチゴ園には16列もあります。
画像左上:これが熟したボイズンベリー。酸っぱくて甘くてとっても美味。
画像右下:抱えているアイスクリーム・コンテナは2リットル。こういうときにピッタリで、皆このコンテナを持ってきます。
画像左下:子供はどうしても「ハンド・トゥ・マウス」。
【短信】本文に書いた年越しキャンプ・シーカヤック・ツアーですが、キャンプ場で年越しの瞬間に山火事発生。いきなり焼け出されてビーチで夜明かしをするという、とんでもない年明けとなりました。イヤハヤ……。(1/3)
|