■Kiwi Ora 2005.8.1 update

ニュージーランド(以下NZ)では、「Kia ora!」という表記をよく見かけます。先住民マオリの言葉で「こんにちは!」という意味。マオリを見かけたら「キオラ!」と話しかけると、すごく喜ばれますよ。またNZ人は、名物の飛べない鳥になぞらえて、自分たちのことを「Kiwi(キウィ)」と称します。正式な言葉「ニュージーランダー」は、改まったときしか使われない特殊用語といった感じです。

さて、今回のテーマ「Kiwi Ora」というのは、これら二つの言葉を混ぜた造語で、移民向けの通信教育プログラムの名前です。「NZにようこそ」という意味を込めてあるのでしょうか。NZは毎年約45,000人の移民を受け入れてますが、外国で育ちの移民には、この国で暮らしていくために、学ぶべきことがたくさんあります。言葉の心配のない英語圏からの移民でも、NZ特有の社会・経済のしくみや歴史・文化など、たくさんのことを覚えなくてはなりません。もちろん独学でも身につきますが、良いプログラムがあればそれに越したことはありません。「Kiwi Ora」はそうした需要にこたえて開発されたものです。

システムはよくある通信教育と同じで、送られてきた教材に同封された課題をこなして締め切りまでに提出すると、採点と同時に次回の教材が送られてくる、というもの。「Kiwi Ora」の場合は、カリキュラム期間が一年間、三カ月おきに四回教材が送られてきます。プログラムは非常に充実していて、内容は生活全般にわたります。お目に掛けるのが一番分かりやすいですね。こんな感じです。

【第一便】:「銀行、ファイナンス」「ハウジング」「交通」「運転」「雇用」「情報収集法」「地理」
【第二便】:「雇用」「コミュニケーション&テクノロジー」「育児」「マオリ語」「NZ英語」「健康」「歴史」
【第三便】:「マオリのニュージーランド発見の旅」「NZのアイデンティティ」「雇用」「地域社会問題」「政治、政府」「消費者の権利」「トレーニング、教育」「文化、芸術」
【第四便】:「環境」「コミュニティ・グループ」「法律、法令」「経済」「雇用」「NZの食、料理」「スポーツ、レクリエーション」「水難対策」「女性問題」

すごいでしょ? 生活に必要な情報は、これで一通りそろってしまいます。大きな箱には、教科書、ヴィデオ、CDなどのオリジナルの教材や宿題用問題集はもちろんのこと、普通の本屋さんでよく売れている書籍やヴィデオ、地図帳や辞書類までもが詰め込んであって、毎回開封のたびに思わず「わぁ!」と喜びの声をもらしてしまいます。あまりの量に圧倒され、ついつい課題を投げ出してしまいそうになりますが、ちゃんと宿題を提出しないと次回分が送られてきませんから、がんばります。

サポート体制も万全。大都市では定期的にサポートセッションと称する集会がありますし、僕のような田舎住まいの移民はメールや電話でも対応してもらえます。一年後には、素晴らしい資料が手元に残ります。もうこれでNZのことはバッチリ! このプログラムのおかげで、僕も今ではすっかりキウィ。この原稿も最初は英語で書いてから、あとから英和辞書を引きつつ翻訳しています。ゴメンなさい、ウソつきました、一回言ってみたかっただけです。キウィへの道は、まだまだ遠い……。

内容の充実ぶりはお分かりいただけたかと思いますが、驚くのは実はまだ早いのです。これだけの凄いプログラム、いくらだと思いますか? 10万円? 5万円? とんでもない! 実は完全無料なんです。これは冗談じゃなくて、ホントにホント。移民を大切にする福祉国家の一面が、ここにも垣間見えます。

画像は、だいたい一回分です。目を通すだけで大変なヴォリューム、宿題もタップリ。移民は勤勉でないと生きていけません。ヤレヤレ……。

Kiwi Oraのオフィシャルサイト:http://www.kiwi-ora.com/

【短信】一番寒い季節のはずなのに、もう我が家の梅は満開。今年は春が早そうです。でも春は雨の季節。今も盛大に降ってます。(7/18)


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