■ポルトガルも禁煙法律スタート 2008.1.22 update

2008年1月1日から、ポルトガルもいよいよ禁煙の法律がスタートした。公共の場所では煙草を吸えなくなったのだ。市役所や学校、駅と公共の乗り物、病院はもちろん、スーパーやショッピングセンター、ホテルや事務所、そしてレストランやカフェ、ディスコテック、カジノ、バル(バー)なども禁止。

もし違反したら、個人は50ユーロ〜750ユーロ、営業所や商店、施設などは4段階に分れていて、軽いので50〜1,000ユーロ、最も重いので30,000〜250,000ユーロとなっている。ええっ! 日本円に換算すると1ユーロが160円として、480万円〜4,000万円! 信じられない金額だ〜。個人は違反したら最低50ユーロ(約8,000円)の罰金。愛煙家にはきつい世の中になる。

でも店の外のテラス席だと喫煙してもよいらしいけど、本当かどうかはっきりしない。そうなると、外のテラス席は煙草を吸う人たちに陣取られる恐れがある。私たちはいつも日当たりの良いテラス席に座るから、まわりから煙草の煙をもうもうと立てられたらたまったものではない。いくら外の席だといってもテーブル同士は近いので、煙草の煙は風に乗って隣席から漂ってくる。コーヒーを飲もうと口を開けたとたんに煙が口に入ってくるのだから、せっかくのコーヒーがまずくなる。

ところで喫煙者も他人の煙は吸いたくないらしい。ずいぶん前の話だが、日本の行き帰りの飛行機内がまだ禁煙席と喫煙席に分かれていた時のこと、私たちの席は運悪くちょうど境目で、すぐ後の席から喫煙席になっていた。間に仕切りのカーテンが張ってあるわけでもなく、不安だったが、いくら愛煙家でも煙草を吸い続けることはないだろうと思っていた。

しかし、後の喫煙席には入れ替わり立ち代りその人の知り合いがやって来て煙草に火を点ける。どうやら禁煙席に座った人が煙草を吸うためにその席に来るのだ。他人の煙草の煙は吸いたくないから、本人たちはちゃっかりと禁煙席に陣取り、煙草を吸うために喫煙席に交代で座る。禁煙席の境目に座らされた私たちはたまったものではなかった。しかも換気扇は私たちの真上にあったから、煙は禁煙席にどんどん流れてきたのである。

フランスの新幹線TGVも喫煙車両があった。ブリュターニュからの帰りが満席で、喫煙車の席しか取れなかった。何しろ愛煙家が集中した車両なので、室内は乗った始めから降りるまでもうもうと煙が充満していた。そんな中に赤ちゃんを連れた人とか数組いて、みんな禁煙席を望んでも取れなかった人達らしかった。今はもう飛行機内も列車内も全面禁煙なので、そんな目に遭わなくてすむから快適な旅ができる。

ポルトガルもバスや電車内はだいぶ前から禁煙だった。でもその以前はバスの後部には若者がかたまって座り、煙草を吸っていた。しばらくしてバス内は禁煙になったのだが、時々後から煙の匂いがする時があり、運転手がマイクでやかましく怒鳴っていたことを思い出す。日本のように低姿勢ではなく、「言うことを聞かないとここで降ろすぞ!」という感じで迫力があった。セトゥーバルからリスボンへ行くバスで、高速道路を走行中のことだった。

さて今年からほとんどの場所で禁煙になった。どこまで規制できるのだろうか。元旦からひどい荒れ模様の天気が続き、やっと久しぶりにメルカド(市場)に行った。メルカドの入り口の外で煙草を吸っている人がいた。ちょうどそこへ知り合いが通りかかり、「こんなとこで何してるの?」とその人に尋ねると、「う〜ん、メルカドの中は禁煙になったからね〜」と苦笑いしていた。買い物をひと通り済ませて別の出入り口から外に出ると、いや〜、いるいる! 外に立って煙草を必死で吸っている人たちがたくさんいる。その中には魚屋や野菜売りのおばさんの顔も見えた。

画像上:カフェの張り紙
画像中:曇った寒い日でもテラス席で煙草とコーヒー
画像下右:レトロなペンションの入り口にあるタバコ屋
画像下左:タバコと宝くじを売る「幸運(BOA SORTE)」という名前のタバコ屋(TABACARIA)

【短信】こちらは元日の初日の出は拝めたのですが、夕方から嵐になり、それ以来大雨が降ったり雹(ひょう)が降ったりと荒れ模様。どんよりと肌寒い毎日です。でも大雨の後、道端や空き地の雑草が急に生き生きとなり、青々としてきました。1月半ば過ぎにはアーモンドの花も咲き始め、ツバメも帰ってくることでしょう。(1/9)


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