「雨期なのに、雨が降らないなぁ。大丈夫かな」と思っていた1月初め。前回もこの話題に少しだけ触れ、ジャカルタ州は長引く乾期でダムの貯水量が激減していると書きましたが、1月末より大雨が続き、「枯れていた草木が少しずつ潤ってきた」から「各地で大変な事になっている!!」に状態が変わり、一部地域では洪水を予想し、避難を呼びかけていたほど。
2月に入り、止むことのない大雨は予想通り、洪水を引き起こしました。少し高度の低い土地、道路はみるみるうちに水浸しとなりました。道路脇の溝が上手く機能できていな いのも追い討ちをかけて、ご覧の通り(右上画像)。交通は機能せず、車・バイクは水浸しの道を避けようと安全な道に競って通ろうとするものだから、あっという間に大渋滞。夜も降り止むこともない大雨は場所によっては膝上・胸の高さまで水量を増しました。
5年ほど前、ゴムボートが出動したほどすごい洪水があったと友人から聞いた事があり、当時、当時友人の家の一階は浸水し、家電製品は故障。家財道具も水浸し。水が引いた後の泥の掃除が大変だったとか。テレビで状況のひどい地域を映していたが、まさにその「ゴムボート出動」の状態でした。
洪水の状況がひどくなり始めたのは2月5日の金曜日。私の事務所でも運転手は辛うじて出勤してきましたが、その他ローカルスタッフは「家が浸水した」、「家の前の道が洪水のため封鎖されて外出できない」という理由で欠勤。それどころか、大手電話会社の電話線に影響があり、電話、インターネットは機能しなくなり、全く仕事ができなくなりました。結局復旧に4日、弊社の場合はインターネット完全復旧には1週間以上かかりました。復旧するまでの間、電話線を交代してパソコンに差し込んでダイアルアップをし、インターネットを利用しました。
一部地域の製造関係の工場でも大洪水の影響が大きく、稼働停止を余儀なくされた企業も少なくありませんでした。一週間経って生産を再開し、現在は操業停止分を取り戻すために増産体制に入っているのだそう。高級住宅街に住む外国人もホテルに避難するという状況。社会のインフラに関しては、200以上の学校、33カ所の保健所、病院、宗教施設でも破損があったそうだ。
多くの人に影響した今回の天災。5年前の洪水時よりも少ない327ミリメートルにとどまったが、浸水した地域は37.4%増と大きく拡大、死者が79名出るほどの大惨事となってしまいました。完全復旧までまだ時間がかかりそうですが、一日も早い復旧を願っています。
-文中の画像-
画像左上:だんだんと交通に影響し始めたが、辛うじて動いている自動車、バイク。
画像中段2枚:膝上まで水量が増し、車も道を通るのを戸惑い始める。タクシーも乗車拒否が増える。
画像右下:バス停の様子。バスの運休もできず。
【短信】2月23日現在、時々雨は降るものの、特に市民の生活に影響はありません。 |