■インドネシアの結婚式(バリ式) 2006.12.5 update

留学時代に通っていた大学では、課外活動としてインドネシアの伝統文化や芸能を経験できる時間があった。当時積極的に取り組んでいたのがバリガムラン(*1)。それをご指導いただいた先生が結婚するというのでお祝いに駆けつけることにした。

場所はバリ島。ご存知、日本人の間でも観光地としても有名な島。バリ島には多くの魅力が存在し、各地には遺跡や寺院が至る所に見られる。国内をはじめ、休暇を楽しむため世界各国からやってくるファンが多い。独自の雰囲気をかもし出していて、インドネシアでは唯一、ヒンズー教の島である(9割がバリ・ヒンズー教徒)。首都ジャカルタから飛行機で1時間40分。昼過ぎにバリに着き、翌日早朝にはまたジャカルタへ戻るというハードスケジュールな旅になりました。空港に着くと同じ国なのにジャカルタでは見られない澄んだ空の青さが目に入ります。

バリの結婚式は基本的には家庭で行なわれ、家族、近所の人が総出で準備をします。祭壇の飾り付けや、お客さんをもてなすお食事の準備もみんなのお仕事。新郎新婦が伝統的な流れに沿って事を進めている間、準備が行なわれる。私が先生の家に着いたお昼過ぎには、主人公二人の姿はまだなく、花婿が花嫁の実家まで足を運び連れて帰ってくるところでした。花嫁を実家に連れて帰って来た後、家の敷地内にあるご先祖をまつっている数カ所の祭壇にお祈りをしてまわります。

夜にはたくさんのお客さんを前に儀式が行われます。儀式自体は至ってシンプル。僧侶は祈りを唱えながら花婿花嫁に聖水(*2)をふりかけ、清める。荘厳な雰囲気の中、儀式が終わると、食事がふるまわれる。日本の披露宴のように席が決められているのではなく、好きな時に来て、好きな時に帰るという形式が一般的。インドネシアに来て、今まで色々な地方の結婚式に招待されることが多いですが、各地の伝統衣装を見ることができ、非常に勉強になります。バリ人の結婚式もとても魅力的でした。

□註(*1)ガムラン(gamelan):インドネシアが産み出した楽器の総称。ジャワ島とバリ島の固有の楽器。管・弦・打楽器から成っている。
□註(*2)聖水:水の宗教とも言われるくらい、バリ・ヒンズー教に水を欠かすことができない。儀式では「供え物を供える」、「聖水で清める」、「祈りを唱える」が行われる。聖水は汚れを落とし、災いから人々を解放すると言われていて、重要な役割を果たしている。

-文中の画像-
画像上:豪華な祭壇。ここで結婚の儀式が行われる。
画像中:祈りを捧げる新郎新婦。お客さんが来る前に家の敷地内に数ヵ所ある祭壇にお祈りしてまわる。
画像下:夜になると、たくさんの人が集まるなかで、神聖なる儀式が始まる。
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画像左:バリの伝統衣装に身を包んだ新郎新婦。
画像中・画像下:バリ島内各家庭の敷地内に、先祖を奉る祭壇が数台見られる。
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画像左:バリ島の人々は生活の中に伝統的なスタイルを維持している。女性達は毎日決まった場所(家や店の前など)に花やお線香などの供え物を捧げる事を欠かさない。
画像中:常に神様へのお供え物は欠かさない。島内を歩いていると至る所で見ることができる。
画像右:バリガムラン。アンサンブルにより演奏。独特な音色を奏でる。
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【短信】「インドネシアへ来て早○年。。。」という言葉を思い返すことが多い今日この頃。雨季と乾季があるといっても基本的には一年中夏!!のこの国、「あの時何をしていたか」は、スケジュール帳に記していないとその時の事を思い出すのが困難だ。先日、日本へ一時帰国していた友人が日本の状況を報告してくれた。「日本はすごく寒くてね、至る所にクリスマスの装飾がいっぱいだった!」。あっそうか、もうすぐクリスマス。2006年もあと1ヵ月で終わる。年の瀬というのに切羽詰まった感がない、のんびりとした南国のインドネシアです。(11/26)


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