■気分転換に行って来ました 2006.10.3 update

毎日ジャカルタで生活していると、騒々しい環境に慣れてしまう。朝晩、いかに渋滞に巻き込まれないかを考え、時間的な無駄を省けるかを念頭において行動している自分にふと気が付く。渋滞にはまれば、もうストレス。その反動で週末は「癒されたい」と緑を求めてさまよい歩いている。ジャカルタの周りには、車を少し走らせると意外と緑に恵まれた場所が多い。連休があれば遠出ができるのに・・・。ありました、連休が!! 最近旅もしていないしなぁ。思い立って遠出をしてみました。

飛行機で降り立ったのは、スマトラ島メダン(Medan)。スマトラ島東北部に位置する北スマトラ州の州都。スマトラ島(*1)最大の都市で人口の規模ではジャカルタ、スラバヤ、バンドゥンに次いでインドネシア第4位(225万人)。メダンの街をゆっくり歩く間もなく、第一の目的地トバ湖へ出発。

註(*1):スマトラ島はグリーンランド、ニューギニア島(イリアンジャヤ)、ボルネオ島(カリマンタン)に次いで世界で4番目に大きな島である。

画像説明文:
画像右:トバ湖の船着き場周辺には市場があり、買い物客でにぎわっている。この魚はトバ湖で獲れたそう。
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トバ湖はメダンの南に位置し、地球最大の噴火が起こった後にできた世界最大のカルデラ湖。避暑地、観光地としても有名でシンガポールからも多数の観光客が訪れるそう。イメージがわきにくいがトバ湖自体の大きさは琵琶湖の2倍。トバ湖(*2)の中にポツンと出来たサモシール島はバッタク族の故郷であり、死者の魂の宿る神聖な場所である。

メダンからトバ湖を渡る船着き場まで3時間くらい車を走らせ、小型船に乗って、サモシール島へ。湖とは思えない大きさでした。40分ほど涼しい風にあたりながら、景色を楽しみ、島に到着。

註(*2):多数民族が住んでいるインドネシア。ここ、トバ湖にはバッタク族が住んでいる。6つの種族にわかれており、トバ湖周辺の人たちはキリスト教が多いが、地域によって信仰している宗教は異なる。特長は父系社会、血統は父の系統をたどっている。

画像説明文:
画像左:トバ湖内にあるサモシール島には小型船で渡ります。この時は少し雨が降っていて、非常に涼しかったです。さすが避暑地。
画像中:小型船から見えるサモシール島。サモシール島はバタック族の故郷だそうです。バタック族はキリスト教徒が多い。
画像右:この島も昔は湖の底だったそうだ。
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降りたって遠くを見ると、教会の十字架が目に入る。バスはもちろん、車も少なく、数少ない島内の観光名所にはそれぞれに近い船着き場まで小型船での移動が多い。現地の人々の移動はバイクが多い。今回の島内の移動はホテルで用意してくれたバイクを利用することに(希望あれば運転してくれる人もつけてくれる)。

画像説明文:
画像左:複合火山の中央になるサモシール島は火山活動の跡が残っていて、硫黄臭く、お湯が湧き出ている。
画像中:湧き出たお湯を管に渡らせ、お手洗いの瓶へ。
画像右:少し見えにくいが、トイレです。左隣の画像に写っている管を通って、ここにお湯をためておく。用を足した後、お湯で流す。
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インドネシアへ来て、現地の人からそれぞれの民族の特長を聞くことがあるが、バタック族に対しては「野蛮で怖い」イメージを持っているそう。強盗をして捕まった犯人がたまたまバタックの人だとわかったら、「やっぱりあいつはバッタク人だからね」という感じになるそう。

その理由の一つにはほんの150年前までは罪人の処刑後、その肉を食べていたそうです。人を食べる習慣は栄養補給等の健康上のためでなく、儀式の一つとして行なわれていた。食べられる者の対象も犯罪者や捕虜であって、女性や子どもを食べることはしなかったそう。

画像説明文:
画像左:バタック族の衣装。牛を生け贄として捧げる場面(観光客向けなので、牛は役者としてかり出されています。見物料が必要)
画像中:バタック人は犬も豚も食べます。左手前のおかずは犬の肉を煮込んだ料理だそうです。
画像右:バタックの伝統家屋。船の形は以前書いた「トラジャ」の伝統家屋に似ています。
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1860年代にキリスト教が伝えられてから、人肉を食べることは野蛮な行為としてみなされ、こういう習慣はなくなりました。名残りとしてのまな板代わりの石でできた台は観光名所となっている。バタック人・・・聞いていたイメージとは違い、人なつっこく、笑顔の素敵な人たちでした(画像左)。

行く所によって生活習慣、宗教、伝統が異なるインドネシア、大変興味深いです。メダンの次は、バスでスマトラ島を縦断することに(次回へ続く)。


【短信】早いものでインドネシアへやって来て3年が経ちました。今年で3回目のラマダン(断食月)を迎えようとしています。今週末(9/24)より一カ月間断食が始まります。イスラム教徒にとっては大事な時期。断食に入るにあたって、お墓参りをする人が多い。ご先祖の眠っているお墓をきれいに掃除し、無事に新年を迎えることができるよう、家族でお祈りをするそうだ。墓地周りの道路は車で混雑をきたしていました。(9/23)


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