■復興に向けて 2006.7.3 update

数ヶ月前より警戒されていた、ジャワ島ジョクジャカルタ特別州と中部ジャワ州の州境に位置するメラピ山の噴火危険度が「注意」から「警戒」に引き上げられ緊張が漂う中、ジャワ島中部地震が起こった。インドネシアの天災としては2004年12月と05年3月にスマトラ沖で発生した地震・津波に次ぐ被災規模となっています。

5月27日、6,000人以上の死者を出した中部ジャワ地震からもうすぐ1ヶ月経とうとしています。現地でボランティアに参加したインドネシア人の友人によると、今は各国からの救援隊も活動を縮小し、街は地震直後の交通ラッシュもなくなり、各地から駆けつけたボランティア、見物客の数も減り、少し寂しい雰囲気が漂っているそうです。

地元の住民の住まいや衛生面等、あらゆる面で解決しなければいけない課題が山積みに残っていて、その中で観光産業の復興も重要な課題であり、地震直後、多くの旅行会社は余震の恐れがあるということでツアーを見合わせていたが、世界観光機関は旅行者に対しジャワ島中部地震で大きな被害を受けなかった地区への渡航の呼びかけを開始。同機関は、2004年末のスマトラ沖地震以降、観光産業への打撃を抑制し、経済回復の後押しとして被災地への渡航呼びかけを行っています。

観光名所の一つで9世紀に建立されたヒンズー教のプランバナン寺院が地震で一部損壊した。ジョグジャカルタ遺跡保護局では損傷の度合いを調査し、一日も早い復興を目指し、修復作業を開始しています。

観光客の減少が心配されると同時に地元の人の雇用に対する影響については、地震前から失業率が増加している。被害にあった地域の住民の多くは自営業、サービスに携わる人。雇用の45%を占める農業にも失業者が出るものの、農地や農産物への影響は限定的で産業の失業率はサービス業に比べて低いという統計が出されました。

雇用対策では再建用の建設が見込まれ、基本インフラや文化的遺産の復興作業への従事が必要とみられており、サービスの失業が多いことから、市場の再建などが重要だと考えられています。

画像右上:ジャワ島中部地震発生後、首都ジャカルタ赤十字本部では対策チームを発足。被災地各所からの被害状況が報告される。こちらの赤十字本部には日系企業をはじめ、多数の外資系企業から多額の義援金が送られている。
画像左上:各地区の死者数、怪我人を記録。
画像右下:被害の少なかった世界遺産仏教寺院「ボロブドゥール」
画像左下:被害の大きかったヒンズー教寺院「プランバナン」。一日も早い復興を。

【短信】6月9日、4年に一度開催されるワールドカップ(W杯)がドイツで開幕。インドネシアはW杯には参加していないですが、首都ジャカルタ各所ではサッカーファンが盛り上がりを見せています。外国人が集うレストラン、バーでは巨大画面を設置し、自分の国が出場している試合を観戦。ジャカルタに駐在している日本人もユニフォームを着て「SAMURAI NIPPON」を応援しています。東アジア、東南アジアの中で参加するのは日本、韓国のみ。インドネシア人も同じアジアである日本を応援してくれていて、試合前には、携帯電話をとおして、「GANBARE NIPPON!!」とメッセージを送ってくれます。ここ最近、明るい話題の少ないインドネシアですが、一日も早く回復する事を願っています。(6/22)


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