■ジャカルタを知る 2006.4.4 update

インドネシアには豊富な自然・文化があり、一年間にたくさんの観光客が訪れます。世界遺産のボロブドゥール、ダイビングやサーフィンをする人達で賑わっているバリ島をはじめとする有名な場所。

首都ジャカルタの周りには大変魅力的な場所が多いのですが、ジャカルタ自体には有名な観光地があるのかと聞かれた場合、「うーーん?」と考え込むことが多々あります。友だちがジャカルタに遊びに来たらどこへ連れていってあげようか・・・。

オフィスビルが建ち並び、交通渋滞も絶えないという印象が先にきてしまうジャカルタ。経済・政治の中心地になっており、日本人をはじめとする世界中からきたビジネスマンが在住し、毎日忙しく機能しています。ショッピングセンター、テーマパークが建てられ現在は東南アジア地域最大の都市にまで発展し、近代的な面は大通りのオフィスビル街に象徴されています。

そのような中でもジャカルタ北部のコタ地区周辺では、オランダ東インド会社が繁栄した名残を歴史的な建物等で見ることができます。日頃騒々しい中で、先日ジャカルタにある名所を巡るツアーがあったので参加してみました。名付けて「オールド・バタビア・ツアー」。

バタビアとは昔のジャカルタの呼び名です。もともとこの地には「スンダ・クラパ」という小さな港があり、ジャカルタ繁栄の元となりました。バタビアの街が都市として形成されたのは17世紀に入ってからで、東インド会社が拠点をこの場所に移し、長く東方交易の拠点として栄えました。その後、オランダ軍、イギリス軍、バンテン王国軍の間で戦いを征したオランダ軍がオランダのラテン語名ブタウィからとってバタビアと名付けられました。ジャカルタの北に位置するこの地域はコロニアル調の建物など当時の名残をみることができます。

また、ジャカルタ中心地にある独立記念公園周辺には国立博物館、公文書博物館、外国人墓地、東南アジア最大規模のイスラム教礼拝堂、そこから道ひとつ挟んで建つカトリック教会があります。インドネシアの宗教政策を理解する上では極めて象徴的な取り合わせです。政治・経済的には多くの課題を残しながらも、近代化を目指し、活気溢れています。

人々は陽気です。いつも「tidak apa apa(平気、大丈夫)」と笑顔で対応されます。そういうばかり対応されても困るのですが、彼らの明るい笑顔には癒されることもあります。ついつい周りの観光地に目を向けがちになってしまいますが、探せばまだまだ知らないことばかり。今回のツアーに参加し、もう少しジャカルタの歴史を知りたいと思いました。

※文中の花は、ハイビスカス。

□オールド・バタビア・ツアー



(左):独立記念塔(モナス)。高さ137m。国家的なモニュメント。内部にはジャカルタが一望できる展望台がある。台座部分にはインドネシアの歴史を一目で分かるようにジオラマで展示。画像の右下は東南アジア最大の回教寺院。
(中):独立記念公園内の移動に馬車も利用できる。値段は交渉次第。
(右):国立公文書館。元オランダ植民地時代の総督が1760年に当時バタビア郊外であったこちらに別送として建てた。18世紀のバタビアを代表するコロニアル風の建物



(左):バタビア市街図。公文書館には大航海時代地図等が展示されている。
(中):ジャカルタ北に位置する中国寺院「金徳院」。周りには中華系のお店が建ち並んでいる。独特の活気があり、中華料理の屋台も建ち並び、中国ムードを楽しめる。
(右)跳ね橋。1600年代に3つ建てられたが、現在残っているのはこの1つだけ。運河に大きな船が入ってくるときはこの橋を上げて、船を通した。



(左):スンダ・クラパ港に停泊している「ピニシ」と呼ばれる木造帆船。16世紀に生まれた帆船。もちろん今はエンジンをつけた機帆船に変わっている。
(中):港に住んでいる人の交通手段は船。
(右):船着き場近くでは魚・果物をはじめ、電化製品等生活必需品も売られている。


<<もどる