■10月の出来事 2005.11.7 update

10月の当地インドネシアでの出来事を一部ご紹介します。

10月5日にイスラム教徒にとっては一年で最も重要な行事、ラマダン(断食月)が始まりました。夜が明ける前から街は賑やかです。モスクのスピーカーから聞こえる礼拝の声にも慣れ、今は心地よく感じてしまうのが不思議。1ヶ月間、イスラム教徒はプアサ(断食)によって自己を見つめなおします。この期間中はイスラム教徒ではない人も、断食中の人々に配慮して行動に気をつけます。店の中が見えないように、窓に布を使って目隠しをする飲食店が多く見られます。

また、ショッピングモールでは今月末までレバラン(断食明けの大祭)に向けて、セールが開催されていて、多くの人で賑わいます。レバランといえば、日本でいうお正月みたいなもの。気持ち新たに年を迎えるために、新しく衣服を買い揃えたり、「パルセル」と呼ばれる日本でいうお歳暮によく似た商品を購入し、お世話になった人へ贈ります。中身はお菓子の詰め合わせや食器、最近は中・上級層を対象とした、高級パルセルも販売。電化製品や高級時計も売られていて、年々エスカレートしています。

仕事場のローカルスタッフは、長い休日をどう過ごそうかと考えることで頭がいっぱいのようです。この時期ばかりは歓楽街も控えめ。いつもはネオンで明るい店先も明かりを消して控えめな営業を強いられています。

また、そんな中で、国民にとって深刻な出来事もありました。原油価格高騰のあおりで石油燃料の値上げを余儀なくされた政府はガソリンの価格を約88%、大幅に値上げすることを発表。首都ジャカルタでは大統領宮殿前で約5,000人の学生、住民などが集まり、抗議デモが行われるほど。この燃料の値上げはインドネシア国民の生活にも影響を及ぼしています。消費者物価の高騰など、不安を抱えた人々が少なくないです。

もちろん、私たち、外国人にとっても他人事ではありません。身近なところでは、公共料金の値上げ。タクシーの初乗り運賃が4,000ルピアから5,000ルピアへ。メーターの上がる速度も速くなったような気がします。今年の4月にタクシーの初乗り運賃が1,000ルピア上がったところ。もともと、国民にとって高価な乗り物であったタクシー。更に国民のタクシー離れが増え、タクシー運転手の生活も苦境。売り上げも減り、稼ぎがなくて家に帰れない運転手もたくさんいるそうです。

10月に入って数回タクシーを利用しましたが、直接心境を聞いてみると、「生活は大変だよ。お嬢さん、俺を運転手として雇ってくれないか?」と答えが返ってくることも少なくありません。その他、失業率も増加。産業全体でコストが上昇し、多くの企業が人員整理を迫られています。今後しばらくは政府が考えるべき問題が多いです。

※1,000ルピア=約11.51円(2005.10.28現在)

画像(左)/文中の画像(左上):ショッピングセンターなど至る所で見られるレバラン(断食明けの大祭)の飾り。
画像(中)/文中の画像(中):断食中の人に配慮して、飲食店は中が見えないように布で目隠しをします。
画像(右)/文中の画像(左下):ラッビングされたパルセル。お菓子、食器、台所用品等々、最近は内容も充実。

【短信】10月1日には、バリ島での連続爆弾テロでたくさんの罪のない人々が犠牲になりました。一日も早く復興しますように、そして、犠牲になった方々のご冥福をお祈りいたします。(10/28)


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