|
留学時代に観た一つのビデオをきっかけに、インドネシア内のある州へ行って来ようと決意。タイミング良く、この州でイベントが催されるということで、予定を合わせて行って来た。その州の名前はスマトラ島内にあるランプン。
インドネシアはたくさんの島々から成る、世界最大の群島国家。スマトラ島は世界6番目に大きい島である。スマトラ島といえば、去年末と今年に入ってから、アチェ、ニアス、パダン、ランプンと地震が続き世界的に有名になった島。その地震のせいで、スマトラ島内の観光客が激減。先日、ランプン州政府が観光客を災害に遭う前の状態に取り戻そうと、威信をかけてイベント「クラカタウ・フェスティバル」を開催。
ランプン州はスマトラ島の最南端に位置する(ちなみに、昨末に地震、津波で大きな被害に遭ったアチェ州はスマトラ島の最北端に位置する)。このイベントには島内8州が参加し、各地の部族の伝統舞踊や伝統音楽を披露した。州をあげてのイベントなだけあって、各地から観光客がやって来て、会場はごった返していた。中でもイベントの最後を飾るのは象の曲芸。ランプンは象でも有名なのだ。
スマトラ島内には野生象がいて、山地や沼地を嫌い、平地を好むことから、人間が開拓した土地にやって来て、被害をもたらすことが問題となっていた。ランプン州では、1937年にワイ・カンバス(Way Kambas)に保護区が設けられ、密林で保護された象が連れて来られる。象のトレーニングセンターにもなっていて、1300平方キロメートルの広大な土地に約63頭の象が訓練を受けている。象のサッカー等の芸を仕込んだり、1時間ほど象に乗って広大な土地をトレッキングできる、間近で象と一緒に撮影もできるなど、観光客を呼び集める計画が進められている。
今回催されたクラカタウ・フェスティバルのメインイベントの中に“アナック・クラカタウ山ツアー”があり、フェスティバルが始まる前にクラカタウ島の登山に参加した。クラカタウ諸島はフェスティバル会場となった港から1時間半ほど高速艇で移動した位置にある。
1883年に大噴火を起こし、当時800メートルの高さにそびえていたクラカタウ島が跡形もなく消滅。その後、新たにマグマの噴出からアナック・クラカタウ(クラカタウの子ども、という意味)が出現し、何度も噴火を繰り返して、現在では約460メートルの山を持つ島へと成長している。
今も活火山であるが、噴火しておらず、平静を保っているため、入山を許可されている。実際、登れるのは高度60メートルの展望台まで。細かな軽石で覆われている急な坂を登るので、なかなかスムーズに登ることができなかった。展望台からは、静かな海に浮かぶ小さな島などの素晴らしい景色を望むことができる。
観光客を取り戻そうと企画したこのツアー、一時的なものでなく、これをきっかけにたくさんの観光客が戻って来ることを願っています。
-文中の画像-
画像右上:遠くからから見たアナック・クラカタウ。
画像左上:島には桟橋がありません。高速艇で島の近くまで行くと、小さな船で迎えに来てくれます。
画像右下:展望台から見た景色。
画像左下:クラカタウ・フェスティバルでは各州の伝統的な踊りを披露。
 
画像左:国立公園ワイ・カンバス
画像中:保護された子象。
画像右:毎日きれい洗ってもらいます。
【短信】最近世界を騒がせている鳥インフルエンザ。インドネシアでも毎日ニュースに取り上げられています。ジャカルタや、その近郊の住人に被害をもたらしています。先日、ジャカルタ南部の動物園は閉園。現在のところ、治療薬がないので、うがいや手をしっかり洗う等の注意が促されています。(9/23)
皆さんにご心配いただきました。爆発があった場所(ジンバラン)は焼き魚が美味しいということで有名で、外国人が多数訪れています。11月の断食開けのお休みには、友人達とバリ島へ行く計画を立てており、その際、ジンバランへ立ち寄る予定でもありました。今回のテロにはイスラム教徒がからんでいるとか、軍がからんでいるとか、色々と噂されていますが、関係ない人たちがたくさん犠牲になって、心が痛みます。ましてや、バリ人にとりましてはえらい迷惑な話です。(10/5)
|