■インドネシアの教育 2005.8.1 update

先日、仕事の関係で長年日本に駐在していたインドネシア人の家族と食事をしました。その家庭の子ども達(姉妹)は国際学校に通わず、日本の現地の学校に通っていたため、流暢な日本語を話します。現在はそれぞれインドネシアの小学校、中学校に通っています。小学生の妹の方に「日本とインドネシアの小学校を比べてどうですか?」と聞くと、「たくさんの友だちができて楽しい!!だけど、算数以外の授業にはついて行けないの」っという答え。授業の内容についてはかなり異なるようです。

今回はインドネシアの教育について簡単に書いてみようと思います。インドネシアの教育制度は日本と同じく満6歳より小学校で6年間、中学校3年間、そして高校3年間です。1945年の独立以降、インドネシアは教育の普及に努め、教育関係にかける予算は全予算項目の中で上位を占め、就学率は80%以上向上しました。しかし、学校などの教育施設は不足しているのは現状で、2部、3部と分かれて授業が行われています。

インドネシアの教育の特徴は第一にインドネシア語の教育です。多数の島国から成り、地域性、民族性が豊かであるため、小学校教育の2割は地方のカリキュラムのために確保されているそうです。インドネシア共和国建国5原則であるパンチャシラは幼稚園から大学までの必修の教科であり、小学校では毎週月曜日に国旗掲揚をし、全校朝礼を行うなど、ナショナル・アイデンティティー教育を重視しています。また宗教教育も必修科目として取り入れられ、宗教別に分かれて授業が行われます。

公立学校の他にタマンシスワと呼ばれるオランダ植民地時代に設立された、現在もインドネシアを代表する私立教育機関や、プサントレンといわれるイスラム教育の塾があります。プサントレンは全寮制の生活教育を行う塾で、信仰心の強いムスリム(イスラーム教徒の意)を目指す人はここで学び、イスラム諸学やコーランの読み方を徹底的に勉強します。

一般的に幼稚園、小学校は通い、中学校、高校は全寮制となっています。敷地内に男子学生、女子学生の建物が分かれています。授業も男女分かれて行われます。その他にはキリスト教の学校も多くあります。義務教育の制度ができつつあっても、学校に行くことが出来ない子ども達もまだまだたくさんいるのが現状です。

(註):国家は2008年に9年制義務教育の完全達成を目指していますが、90年代後半のアジア経済危機の影響もあり、未だに中学校への就学率は7割にとどまっているそうです。

-文中の画像-
画像上、中:幼稚園児(上)、小学生(中)は家から通っています。
画像下:プサントレンは全寮制で、イスラム諸学やコーランの読み方を徹底的に勉強します。

画像左:プサントレンで学ぶ男子学生たち
画像中:プサントレンの中の授業風景。男子生徒、女子生徒の教室は分かれています。
画像右:プサントレンではアラビア音楽も勉強しています。練習の成果を披露してくれました。


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