■インドネシアの結婚式(ジャワ式) 2004.6.7 update

先日、友人の従姉妹の結婚式に行って来ました。インドネシアへ来て、結婚式に出席する機会が多く、ジャワ式、バリ式、スマトラのアチェ式、パダン式と様々、インドネシア33州ある中で、地域・民族によって衣装も形式も違い、また、経済的に余裕がある、ないによっても違います。各家庭によって伝統的な形式を取り入れたり、省略したり、また、都会、村でも形式が異なります。今回はジャワ式の結婚式についてお話しします。

慣習にのっとって、結婚式前日、新婦は当日まで新郎に会うことができません。この日一日新婦は断食をし、家にいます(外に出ると、他の男性に見初められるかもしれないからという説もあります)。新婦の家では水浴びの儀式(siramanシラマン)が行われます。一般的には朝に行われるそうです。新婦は水浴びをして身を清めます。両親を含めた親戚または近所の人達が代わる代わる新婦に水をかけます。用意された水瓶の中には、花びらが沢山入っています(儀式が終わった後、未婚の女性が水瓶の中の余った水を持って帰り、水浴びをすると早く結婚できるといわれているそうです)。そして、この日の晩は新婦の親戚や友人が集まります。

イスラム教の人はイスラム教の宗法と民法にのっとった結婚式(Akad nikahアカッド・ニカ)をしなければいけません。これは一般的に披露宴の前、早朝に近親者のみ集まり、行われます。宗教省からのお役人を呼び事務的な手続きをします。婚姻証明書にそれぞれサインをし、新郎新婦がお役人・親戚の前で夫婦になる事を誓います。これで法的に婚姻が成立です。その後、それぞれの両親に挨拶をし、指輪交換(cincin kawinチンチン・カウィン)が行われ、新郎から結納品(mas kawinマス・カウィン)の数々が新婦に渡されます(経済的に余裕がある人はネックレス、ブレスレットなど、装飾品も渡します。一般的には新婦の欲しい物を用意してくれます。ちなみに私の大学の先生の時は辞書を用意してもらったそうです)。

アカッド・ニカの後、披露宴会場へ移ります。その後、来客がやってきます。受付では用意された箱にご祝儀を入れ、ゲストノートに名前を書き、引き出物(日本の様に豪華な物ではない。扇子、鏡、キーホルダーなどの小物に結婚式の日と、新郎新婦の名前が書いてある)を受け取り、会場に入ります。披露宴の開始時間は決まっていますが、好きな時に来て、新郎新婦・それぞれの両親に挨拶をして、用意された料理を食べて帰りたい時に帰るという感じです。たいていは立食形式で、日本のように席を決められていませんし、仲人のスピーチもありません。招待された人以外に、その友人がついていっても問題なしです。私も実際、料理を食べれるから、いや、豪華な伝統衣装を見れるからということで、可能な限り連れて行ってもらっています。

都市部に住む中産階級の人の場合、披露宴はホテルのホールや、レストラン、イベント用の会場で行われる事も多いです。ほんとうに沢山の人がお祝いにやってきます。宗教がキリスト教の人=教会でウェディングというのではなく、もちろんジャワ式の結婚式を選ぶジャワ出身のカップルも多いそうです。

先に述べましたが、人によっては伝統的儀式を省略したり、その中の1つだけ取り入れたりと様々です。それぞれの儀式の中には意味があり、とても興味深いです。豪華な伝統衣装はとても素晴らしいです。そして、初々しいカップルには毎回心を和まされます。

画像上:水浴びの様子(上段)と、花びらいっぱいの水(下段)
画像下:基本的に花嫁の衣装は白色。画像は、花婿に贈り物の装飾品を付けてもらっているところ。アカッド・ニカの後、未婚女性が、花嫁に飾られてる花を花嫁が気づかないうちに取ると、早く結婚できるそうです。ブーケ・トスに似ていますね。

画像左:二人で引っ張り合い、多く肉を取った方が家の主導権を握るといわれています。
画像中:鶏の卵を踏む儀式。花婿が卵を踏みつぶした後、花嫁が足をきれいに洗ってあげます。村での結婚式は一大イベントです。村の人がガムランの生演奏をしていました(ジョグジャカルタの村で)。
画像右:来客一人一人にご挨拶。ひたすら写真を撮られ続けます。主役は休む時間もありません。

※画像は、三組のカップルのジャワ式結婚式から抜粋しています。

【短信】日本は台風の時期ですね。そういえば、インドネシアには大雨、雷、稲妻はあっても台風というものはないような気がします。4月の総選挙に引き続き、7月5日の大統領・副大統領選挙に向けて、また投票を呼びかけるCMが頻繁に流れています。


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