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今のところ今年のハンガリーは昨年と同じく冷夏となり、過ごしやすい快適な日々が続いています。それでも暦上ではサマー・シーズンが到来。涼しくなる美味しいアイテムが喫茶店のメニューに登場し始めました。
これまで一人勝ちしていたアイスクリームの対抗馬として筆頭にあげられるのは、数年前には殆ど見かけなかったソフトクリーム。冬場にマクドナルドが小さなソフトクリームを49フォリント(約27円)で販売し始め、ハンガリーにソフトクリームを浸透させる大きな役割を果たしました。現在は二つセットで200フォリント(約110円)のキャンペーン中。ネクタイを締めたビジネスマンや大きなお腹のおじさんまでもがコーンに3つも4つもアイスを重ねる様は夏の風物詩だったのですが、そんなアイスの競合相手となりました。
飲み物ではフレッシュ・ジュース。登場したばかりの頃、アイスクリームやコーラに比べて格段に値がはるのにもかかわらず、ジュース売り場の前には長蛇の列ができました。オレンジやグレープフルーツ、人参を目の前で機械によって搾ってくれるのですが、飲み干した後は果糖で更に喉が渇いてしまいます。
パフェ系は昨年辺りからやっと充実してきた新参者。つい最近まで在留邦人の間で「どこそこのデパートの喫茶店のメニューにあった」と、情報として話題に挙がるほどでした。ハンガリー人の若いカップルが初めてパフェなるものを注文し、トップのホイップクリームにさされたミニチュアの唐傘にと花火に目を丸くし、火の粉がバニラアイスにかからないか心配している様子も見られました。今ではパフェ初心者の顔はどこ吹く風。以前からある暑い夏場のデザートだと言わんばかりに、堂々と食べています。
今年のヒットは何といってもアイスコーヒー。喫茶店のテラスでは「当店にもアイスコーヒー置いています」との宣伝文句が看板に掲げられています。お値段は470フォリント(約260円)から800フォリント(約440円)程度と、エスプレッソやカプチーノと比べると少々高め。たかがアイスコーヒーにと首を捻りながら注文してみると、運ばれてきたコーヒーの出立ちに仰天。コーヒーパフェをオーダーした覚えはないのに、目の前に置かれたコーヒーには生クリームがたっぷりとのせられ色とりどりに飾られています。
でもよく考えてみると、日本では当然のように数十年前から親しまれている甘味ばかり。全く探し出すことができなかった商品がゆっくりとお目見えしてくる様は、今の日本では体験できないことかもしれません。来年にはカキ氷が上陸してくれると夏の喜びが更に増すのですが、ハンガリー人の嗜好にあうかどうか。
さて、身体を楽しく冷ましてくれるのは甘いものばかりではありません。暑い夏に体内を一挙に冷却してくれるのはビール。ビール好きのドイツ人や北欧から訪れている旅行者にとって、自国のアルコールの値段と比べるとハンガリーのそれは格安に映ります。ここぞとばかりに1リットルの大型ジョッキを注文する彼ら。但し直射日光に乾燥した空気では、いくら大型ジョッキを飲み干しても水分補給としてはまだ足らないようです。8月にはブダペストの郊外でF1が開催され、ビールの売上は更にあがります。
クーラーの普及率がまだまだ低いハンガリー。うだるように暑い日はドナウ川から微かにそよいでくる風に身を任せ、お気に入りの冷却方法を楽しみながらゆっくり時が過ぎるのを待つのもいいでしょう。
画像右上:夏の甘味系メニュー
画像左上:ソフトクリーム屋
画像右下:フレッシュジュース売り
画像左下:アイスコーヒー
【短信】今夏もブダペストは雨が多く、余り夏らしさを感じさせない天気が続いております。それでも市場には果物が溢れ、郊外に足を運べば一面の向日葵畑に出会うこともあります。(7/19)
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