■ブダペストの「蚤の市」 2004.4.5 update

週末になると、ブダペスト市民の憩いの場でもある“市民公園”内に蚤の市が開設されます。中欧圏では最大規模のアンティーク市が市内にも常設されていますが、ここはアンティークから粗大ごみの山から拾ってきたようなガラクタ、古着などの中古品、または平日は街中で店を構えている店主達がもうひと稼ぎしようと、電化製品などの商品が並べられています。畳2畳分ほどの各スペースでは、地面にビニールシートを広げて商品を並べたり、屋根のあるブースを用意して、不意の雨にも対応できる本格的な売主もたくさん。

売主は大きくわけてプロと素人とに大別され、プロは毎週同じ場所に“店舗”を構えます。ここでは800フォリント(約450円)を蚤の市の開催者に払えば、誰でも出店をすることができます。ですからお小遣いを稼ぎたい学生が、家の中からかき集めたガラクタを山積みにしたり、年金だけでは生活の苦しいおばあちゃん、おじいちゃん達が昔の思い出の品=アンティークを泣く泣く売っていたり、はたまた違法コピーDVD、CDソフトを大量に売りさばいてプチ・一攫千金を狙う若者集団などがいて、ちょっと怪しい出店者も多く見受けられます。

毎回、売主が同じでないために、目的を決めずに各ブースを巡っても、必ず何かお気に入りが見つかります。開催されている場所がわかりにくいためか、観光客は少ないのですが、それでもハンガリー在住の外国人をよく見かけます。

外国人と観光客に人気な商品は、やはりアンティーク。20世紀初頭までオーストリア・ハンガリー二重帝国の時代を経験してきた国だけに、ドイツ語の古書、古地図や絵葉書が充実しています。またマニアックな物では、ドイツ等では販売禁止になっている鍵十字の腕章や勲章、ハンガリーが共産主義国家だった頃の共産党員のバッジや身分証明書などが、並べられています。

この蚤の市を訪れるとついつい何か購入してしまいます。今回の収穫は、オールカラーのネオ・ハンガリー料理本が1000フォリント也(約550円)、未開封正規版DVD“ハンニバル”が3000フォリント也(約1650円)、100年以上前の絵葉書が100フォリント也(約55円)、しめて3点で4100フォリント(約2300円)でした。絵葉書の裏面には、現存するホテルでの結婚晩餐会のメニューが印刷されており、当時の上流社会の優雅さが現在によみがえってきそうです。

但し、この蚤の市で購入したものは不良品、新品、盗品が混在しており、購入後、不都合がありましても返品不可ですので、“掴まされても”にっこりとしていられると、売主と値引き交渉など更に楽しくすることができるでしょう。

【短信】ブダペストはここ数日、急に気温が上がり、春を一気に通り越して夏日を感じさせる陽気です。公園では子供や学生で溢れ、レストランやカフェはいそいそとテラスを出し、慌しい季節がやってきた!と思った途端、今週はその暖かさがウソの様に冷たい春雨が降っております。今週はずっとしとしと降り続けるようで、日中の最高気温も7、8℃くらいにしか上がらないそうです(3/25)


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