■エジプトの鉄道 2007.2.20 update

最近鉄道に乗る機会が結構あったので、今回は鉄道について書いてみようと思います。エジプトで最初の鉄道が開通したのは、1854年、今から約150年前のことです。日本で始めての鉄道が、新橋〜横浜間を走ったのが1872年ですから、それよりも前のことです。最初の路線はデルタ地域のタンタの西方、カフル・エル・アイスとアレキサンドリア間でした。カイロ〜アレキサンドリア間が開通したのは、1890年です。

そして現在カイロを中心に、北はアレキサンドリアなど地中海方面、南はアスワンまで路線がのびています。カイロ〜アレキサンドリア間、特急だと約2時間10分から2時間30分、カイロ〜アスワン間の夜行列車で約12時間です。エジプトの鉄道はディーゼル機関車です。電車は走っていません。ですから速度は遅いです。はっきり言ってバスの方が早かったりします。もしアスワンで列車に乗り遅れても、バスで先回りしてその列車をルクソールキャッチすることができるそうです。

そして大きく分けて3種類の列車があります。まず普通列車。二等と三等の座席のみで、かなり古い車両です。そして通称「スパニッシュ」と呼ばれている特急列車。クリーム色と赤色の車両でそれぞれの車両にT、Uと書かれています。なぜ「スパニッシュ」というかというと、古い車両の内装と外装を改装しており、それをスペインの企業に外注したからだそうです。そして一番新しい特急列車の車両が「ターボトレイン」と呼ばれるもの。赤、白、黒の三色で塗り分けられ、フランスのTGVのような形をしています。というのもこの車両はフランス製だからだそうです。

このふたつの特急列車には一等、二等の座席があり、一等は、通路を挟んで片側が2列、もう一方が1列で、座席の広さも飛行機のビジネスクラスのような感じです。またコンパートメントになっていて3人がけの座席が向かい合わせになったものもあります。新しい車両だと二等でもまあまあ快適ですが、古い車両だと一等でもイマイチです。

車内では車内販売のワゴンがやってきます。また朝食、昼食の有料サービスもあります。私はいつも「ネスカフェ」(エジプトのインスタントコーヒー)をたのむのですが、なぜかいつも値段が違うので不思議に思ってましたが、先日やっと判明しました。サービスだといわれてとっていたケーキが有料だったわけです。

コーヒーとサンドイッチをたのむと9ポンド(約200円)、ケーキ付だと5ポンド、コーヒーだけだと4ポンドだということなのですが、以前、サンドイッチではなくケーキをとったのに9ポンドとられました。前回はコーヒーだけで4ポンドだったのに今回5ポンドと言われ、毎回料金が違うのでおかしいと抗議したところ、4ポンドだと訂正しましたが、どうも外国人でわからないと思ってごまかしてるのがバレバレです。国鉄といえども油断はできませんね。

またエジプトにはカイロ〜アスワン間を寝台列車が走っています。以前はあのオリエント急行のエジプト現地法人「ワゴン・リ」社が運営していましたが、現在はアベラ・エジプト社が運営しています。寝台個室は狭く、洗面台はあるがたまに水がでない、ガタゴトうるさい、車内食がまずいなど、あんまり快適ではありませんが、10年ちょっと前に乗ったときよりは、設備、食事はましにはなったように思いますが。日本の快適な列車になれている私達にとっては、エジプトの列車はちょっとがっかりといったところでしょうか。

しかしながら、2002年の大きな列車事故以来、やっと国鉄を改善しなくてはと、政府も思い腰をあげようとしています。切符もアラビア語表記しかなく、車両番号、座席番号などとてもわかりづらかったのですが、最近算用数字表記が加わりました。エジプトにもいつか新幹線のような超特急が走る時代がくるのでしょうか・・・

画像上:カイロの中央駅・ラムセス駅
画像中:特急列車の一等車両
画像下:古い二等車両


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