■鳥インフルエンザの影響 2006.3.20 update

今、世界で猛威を奮っている「鳥インフルエンザ」。エジプトでもとうとう発生してしまいました。2月17日に最初の発見の報道があり、我々在留邦人には日本大使館から緊急連絡のメッセージが携帯電話に送られてきました(エジプトでは、現在、在留邦人に対して大使館からの緊急連絡は登録してある携帯電話にメッセージで一斉送信されることになっています)。

19日には、国内8箇所の国立動物園でアヒル・七面鳥・ガチョウなど83羽の死体のうち、6羽から鳥インフルエンザウィルス(N5N1型)が発見されたと保健省から発表がありました。そして全動物園を閉鎖して、各園あわせて563羽を殺処分し、園内の池の水を抜き、檻なども消毒処置したとのことです。今のところ、人への感染は報告されていません。

このウィルスの発見によって、いろいろな所に影響がでています。まず、私個人的には、まだウィルスが発見される前だったのですが、うちで飼っている犬がいつも食べているドッグフードが輸入されてこなくなったのです。日本では、ドッグフードは加熱処理してあるので大丈夫ということで、その同じメーカーのものも輸入されてるようですが、エジプトではヨーロッパからの輸入はしばらく中止となりました。カナダからのものは入ってきていますが・・・。

またエジプトの牛肉は固く、やわらかい牛肉になれた日本人にとっておいしく食べられるのは、地鶏である鶏肉なのですが、それが食べられないとなると痛手です。いつもならチキンの丸焼きグリルがグリル機の中をグルグル回ってる店をよく見かけるのですが、今ではほとんどの店が中は空っぽです。

エジプトでは日本のような鶏肉をきれいにさばいたものを、ガラスケースに入れて売る店はスーパーぐらいで、普通は生きた鶏が店にいてそれを絞めて売っています。ということで店は全て閉鎖させられています。変わり身の早い店主は魚屋に店替えしてるところもあるらしいですが、みんな困っています。また牛肉や羊肉の値段の高騰や、卵の値段も少しではありますが、高くなっていました。

肉とは関係ないミネラルウォーターも、ナイル川に感染した鳥の死体を流したとか、川で死体を洗ったから危ないとかいう噂が流れ、一時期値段が上ったということを聞きました。もちろんこれはデマですが。ホテルの庭にいたフラミンゴや、ディナークルーズ船の乗り場にいたペリカンも姿を消していました。これら鳥の輸送費を含め、今回の鳥インフルエンザによる損失は日本円にして約4,000億円だそうです。

みなさんも記憶に新しいと思いますが、世界でSARSが猛威をふるったことがありました。この時は一応エジプトではSARS患者はでなかったのもあって、あのSARS用のマスクも売られておらず、空港でも熱を測るシートで検査する簡単なもので、それほど騒ぎにはなりませんでした。でも今回は、日本と違ってこの国では魚よりも鶏肉をたくさん食べるので、もし鳥インフルエンザによる感染者などでようものなら、大変なことになるので、政府としてもかなり神経質になっているように思われます。私自身、鶏肉と卵は大好きなので、早く鳥インフルエンザに対するワクチンが開発され、この騒ぎが終結してほしいと願っています。

画像右上:養鶏場
画像左上:市場ではさまざまな鳥が売られている。
画像右下:めずらしく、まだ鶏の丸焼きを売ってるお店
画像左下:閉店した鶏肉屋


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