■新学年のはじまり 2005.10.17 update

9月の半ばから、新学年がはじまりました。エジプトは日本の3学期制とは違い2学期制で、欧米と同じく9月に新学期が始まります。学校によって始まる週は違いますが、9月の最終週には、全ての学校がはじまっています。それまで朝の道路は空いていたのが、スクールバスや通学用の送迎の車やタクシーで町は急に混み出します。

そして新学期の準備で、親たちは忙しくなります。これは日本も同じですが、カバンや文房具を新しく買い揃えます。文房具屋さんでは新学期用にセールなどを行って、店にはたくさんのカバンが並び、ペンやペンケースなどもいろいろなものがいつもよりもたくさん置かれます。日本だとランドセルといったところですが、こちらはリュックになります。それもかなり大きなもので、派手な色使いのマンガの模様が入ったものが流行りのようです。また最近ではキャリーバッグスタイルのものも売られています。

文房具に関しては、最近ではかなりアジアのものが入ってきています。時には日本のものなんかも見かけるようになりました。とは言ってもちゃんとした日本製のものではなくて、あやしい日本語が入ったものの方が多いような気もしますが・・・。

さてエジプトの教育制度ですが、年数は日本と同じ、小学校6年間、中学3年間、高校3年間、大学4年間、大学院2年間、そして医学部6年間です。義務教育も日本と同じ中学校までです。しかし、都会の子供達の就学率はいいのですが、田舎の方の農家の人達などは、働き手が必要ということで学校に行かせてない家庭もまだまだ存在しているようです。学校に行かせないからといって、罰などを与えたり、強制で学校に行かせるようなことはないということです。

学校は国立と私立に分かれるわけですが、国立の学校は大学まで授業料は無料です。ということで誰でも行くことができるので、教育レベルは低くなります。また国立の学校の先生の給料はとても安いので、有能な教師は私立の学校で教えたり、湾岸諸国に出稼ぎにいくので、いい先生がいないという問題があります。ですから中流以上でお金に余裕のある家庭の子供たちは、私立の学校に行きます。私立の学校の授業料は年間にして5,60万円程度なので、日本とあまり変わらないでしょうか。しかしこちらの物価などから考えると、随分高い金額になります。ですから、かなりお金持ちでないと、こうした私立の学校に行かせるのはむずかしいわけです。

私立の学校というのは日本と違って語学学校になります。英語系、フランス系、ドイツ語系などの学校があり、授業の半分はその言語で行われます。たとえばフランス語系の学校であれば、授業の半分はアラビア語で、あとの半分はフランス語で行われるわけです。ですからこういった私立の学校に通った子供たちは、結構外国語を話すことができます。しかしながら国立の学校でも今では、小学校3年生から英語とフランス語は必修科目となっているので、今の大人たちよりは外国語を話すことができます。

また日本の学校と違う点としては、国立の学校は現在学校数が不足していて、2部制となっています。午前と午後に分けて授業を行います。もうひとつ違う点は、小学校から落第があることです。小学校3年生で一斉テストがあって、50点以上の成績を取らないと落第です。この後、小学校6年、中学校3年でもテストがあります。ですからあまり裕福じゃない家庭であっても、無理をしてでも家庭教師を雇います。

家庭教師の料金は小学校で1時間20ポンド程度(約400円)、中学校で30ポンド程度(約600円)。大卒の公務員の給料が約1万円ということを考えると随分な金額です。古代エジプトの時代にも、子供をエリートである書記という職業につかせる為に、教育ママ、パパがいたわけですから、いつの時代もそしてどこでも子供の教育に関しては同じなのでしょうか。

画像上:通学途中の小学生たち
画像下:小学校の塀に描かれた、いかにもエジプトらしい絵


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