■オランダの12月の行事 2007.12.18 update

ここ数日、毎日暴風雨です。ヨーロッパの冬は暗くて寒くて気が滅入る日が多いです。だから、というわけではないかもしれないですが、家の中でハイビスカスなど、明るい鉢植えを置いている家がけっこうあります。ブーゲンビリアもあれば、胡蝶蘭も。胡蝶蘭なんかは日本ではかなり高いというイメージがありますが、こちらでは高いは高いですが、それほどかまえる必要のない値段で、一度咲いたらけっこう何ヶ月も花が枯れないので、かなりの確率でオランダの家にあるようです(特に田舎の家)。

もちろんうちにも何種類かあります。うちのハイビスカスは、1年中咲きっぱなしです。きっと、暖かい家の中にあるので、自分の置かれている環境を勘違いしているのでしょうね。今日も大きな花が3つも咲いていました。去年の今ごろは、本物のハイビスカスの咲くタヒチにいたというのに、もう1年も経ったなんて信じられません。2、3ヶ月前に帰ってきたばかりな気がします。大人になると、時間が恐ろしいほど早く過ぎるような気がします。今年ももう終わってしまうし!

さて、オランダでは、12月のメインイベントは、5日のシンタクラース(Sinterklaas)です。子供が暖炉の前に靴を置いて、その中にニンジンや何か馬の好きなもの+馬の飲む水を置いて寝ます。それに誘われて、シンタクラースの乗った馬がその子の家へやってきてプレゼントを置いて行ったりするわけです。シンタクラースはサンタクロースと違います。オランダにはサンタクロースは来ません。シンタクラースは、かなり教会がらみの人物に見えます。ローマ法王の衣装みたいなものを着ています(色は赤ですが)。

そして、オランダ中の子供は1年どんな事をしたのか書いてある、ものすごくぶ厚い本を持っています。良い子はプレゼントをもらえますが、悪い子は、麻袋に詰められて、蒸気船でスペインに連れて行かれてしまいます。サンタクロースは、オランダからけっこう近い、フィンランドにいるようですが、こちらは雪深いので、馬ではなくソリをトナカイに引かせて走りますね。そして、12月5日ではなく、12月24日の夜にやってくる、と。

シンタクラースの日は、ごちそうを食べたりしますが、ボータラレター(ボータラ=バター)という、パイ生地でアーモンドペーストなどをくるんで焼いて文字にしたものもよく食べられます。会社でボスが部下に配ったりもします。ショコラーデレター(ショコラー=チョコレート)というものもあって、子供らは、自分のイニシャルのチョコレートを買ってもらったりします。うちでも、旦那が会社のボスから、S字の形をしたボータラレターをもらってきました(旦那のイニシャルはS)。アーモンドペーストはほどよくねっとりとして、パイはサクサクで、わりと美味しいです。

もうひとつ、スペキュラースというクッキーのようなものがあります。こっちは、大きいものになると高さ30センチから50センチぐらいあるような1枚のクッキーで、シナモンの香りがものすごいです。私はシナモンが苦手なので、この時期にはお菓子売り場へは行きたくないぐらいです。オランダだけではなく、お隣のドイツでも、12月5日にはやはり似たようなイベントがあるようです。オランダほど派手ではないようですが。

25日のクリスマスは、本当に教会のイベントなので、教会と関係ない人には全く普通の日で、教会の人も別にいちごのケーキを食べるわけでもなく、教会へ行って歌を歌ったりお説教を聞いたりする日です。日本ぐらいでしょうね、あのクリスマスケーキというのを食べるのは。とても懐かしいです。

でも、クリスマスディナーはどのレストランでも予約をとっていて、予約無しではクリスマスにレストランに入るのはかなり難しいかもしれません。レストランそのものの数が少ない(オランダ人はあまり外食はしないほう)って事もありますが。うちから車で15分ぐらいにある有名レストランなどは、3年ぐらい待たないと順番が回ってこないそうです、、、。お金持ちはどこにでもいるようです。

お歳暮のようなものもあります。こちらでは、上司というか社長が、部下にくれるものです。箱いっぱいのワインやお菓子や雑貨などがぎっしりつまった、ケルストパケット(ケルスト=クリスマス、パケット=箱)をもらいます。毎年、会社によって色々個性のある箱が配られます。個人同士で贈りあったりはしません。

クリスマスカードはシンタクラースとは関係なく、クリスマスのカードなので、25日あわせで出します。遅いよりは早いほうがいいので、数週間前に出してしまってもOKです。もらったカードは1月の終わりぐらいまで部屋の中に飾ります。

元旦はありますが、お正月というものがないので、2日から仕事ですが、1月中はまだクリスマスの雰囲気があります。こちらのクリスマスは、日本のお正月のように、何日か続いてじわじわと消えていくものなのです。ツリーだって1月中ぐらいまでは出しっぱなしです。年末に日本に行ったオランダ人が、日本のクリスマスは、クリスマスになったとたんに終わってしまった!とびっくりしていました(笑)

12月31日から1月1日に変わった瞬間には、あちこちで爆竹や打ち上げ花火でお祝いです。シャンパンなんかも飲んだりします。これでオランダの12月はおしまいです。またあっという間に次の1年も過ぎてしまうのでしょうね、、、。ふう。来年もよろしくお願いします。

画像上:今朝、咲いていたハイビスカス。
画像中:S字のボータラレター。箱の横幅30センチはありますから、けっこう大きいです。
画像下:ボータラレターの中身はこんな感じです。しっとりとして、わりと美味しいですよ。甘さもひかえめ。


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