■オランダのベッド 2006.3.20 update

ベッドを買いました。いや、正確に言うとベッドではなくて、マットレスを新しいのに取り替えました。マットレスというのは、高いのも安いのも、もって10年だそうです。それも、1ヶ月ごとに上下や裏表にひっくりかえしてまんべんなく使うようにして、です。安いのが早くだめになる、というのはわかりますが、高いやつでもそんなに長持ちするわけではないのですね。知りませんでした。マットレス売り場の人が言う事なのでかなり本当なのでしょう。高いほどいいのよ、と言わないところがなにか本当っぽい。15年近く使用して真ん中がへたってきた感じで寝心地がじわじわと悪くなり、もう気になったら駄目、今すぐ取り替えたい!もうこのマットでは寝たくない!と体が拒否。現在、他の部屋の床にフトンを敷いて寝ています。旦那もそう言われて気になったようで、珍しく意見が一致、すぐに寝具屋へ出発しました。

日本では、ものすごく色々な種類のベッドがありそうですが(畳ベッドや収納、引き出し付きなんてのもあったり)こちらでは多分部屋の大きさの関係でしょうか、シンプルなベッドがほとんどです。大多数のベッドが、体重でしなるスノコのようなスプリングの上にマットレスのせたような、日本でウッドスプリングと言われているものです。どの家具屋へ行ってもこれらが主流のようで、それ以外のものは余り見当たりません。ウォーターベッドや2枚マットレスを重ねたように見えるボックススプリングもありますが、家具屋での展示もぐっと少ないところから、これらは少数派だと思われます。

私の住んでいる地方は、オランダの中でも得にケチな人種が住んでいる地域らしいです。オランダ全土にあるIKEAというスエーデンの安い組み立て家具の店も(日本にも4月にオープンするそうですが)、ここの県にはひとつもありません。高級家具屋なら、どの村にも一つぐらいあるのですが。うちの村にもあります。ケチなのに高級家具?というのは、まあ、一度買ったら一生それで済ませよう、というのと、更にその家具を孫ぐらいまでつかいまわしできたらいいな、というレベルで買っているからだと思われます。勿論例外もありでしょうが、若いカップルの家でもけっこうこだわりの重厚な家具が置かれている家が多いです。

ベッド本体は、カタログを見ただけでも選べるぐらい、大きさと形、色さえ好みならなんとかなるものですが、マットレスは違います。通販で靴はちょっと買えない、というのと似ているような気がします。勿論、好みのものがはっきりわかっている場合はいいのですが、イメージ先行だと合わなかった時に困ります。靴なら靴ずれができるし、マットレスならば寝苦しい夜がこの先買い替えるまでずっと続くのです。なので、とにかく寝転がってみない事には話になりません。

ベッド売り場では、ありとあらゆる種類のマットが色々な硬さでセットされていました。おおざっぱにいって5種類ぐらいありました。ウレタン(すごく安い)、ウレタンにスプリングが埋め込んであるもの(ちょっと高め)、ラテックス(そこそこ)、ポケットコイル(けっこう高め)、低反発(かなり高い)。

今の主流はPOCKETVEREN(日本ではポケットコイルと呼ばれているようです)といって、スプリングが1つ1つ袋に入ったものがぎっしり並んでいる、というもの。昔のボヨンボヨンするの(ボンネルコイルと言うらしい)と違って一つ一つのスプリングが独立しているので、寝返りうってもボヨンボヨンしません。ネットで色々調べても、これが今のところ一番良さそうだ、という事でこれにターゲットを絞っていきました。ラテックスのはホコリとか全然出ないという事で、アレルギーの人、花粉症の人におすすめ、と書いてあって少し揺れましたが、寝心地はそれほどでもなかったので却下しました。

そういえば、ウォーターベッドも最近はチューブで小分けにされてて船酔いみたいにならないようですね。最近はウォーターと言いつつ中身が水ではなくてなんかよくわからない液体や気体が入っていたりするようですが、うちはベッド本体は買い替える気はないので横を通り過ぎただけです。中身の温度調節が色々できるようなので、寒がりの人にはいいかもしれません。

さて、ポケットコイルに絞っていったというのに、これまた色々な種類がありました。固め、やわらかめ、ポケットコイルの数が多いもの、少ないもの、コイルを上下ではさんでいる材質の違い、安いものから高いものまでめまいがするほど色々ありましたが、高いからいいというわけでもない、という事で、自分との相性が一番いいものを探さなくてはなりません。マットの係のお姉さんにすすめられるまま、靴と上着を脱いで片っぱしから寝転がって試しました。うちの地方のいいところは、よくも悪くも人口が少ないところです。時間と曜日を選べば貸し切り状態。心ゆくまでぐるぐるできます。靴も、脱がなくていいように足のところにビニールマットがおいてありましたが靴はいたままではいまいちわかり辛い、という事で、さっさと脱ぎました。

だいたいのマットが、腰掛けた瞬間に気持ちいいか合わないか瞬時にわかります。好きな感触、慣れた感触と嫌いな感触。これは苦手だ、と思ったのが低反発素材を沢山使ったもの。私はあのじわーっという感触がだめでした。実家に低反発枕があって、あの感触が駄目だったんで、まあ駄目だと思っていましたが。いくつも試していると、もう何がなんだかわからなくなってきます。あー、ここに泊まって毎晩1つずつ違うマットで試し寝させてくれるお店ないのかなあ、と思ってしまいます。

結局、もうこれでいい!と適当に決めてしまいましたが、そのお店では、4週間以内なら、他のマットに取り替えてくれるそうです。でも、お店の人いわく、取り替えるタイプの人は、結局どれでも満足できずに何度もとりかえてます、と言っていました。まあ、その人もわけがわかんなくなっちゃっているのでしょうね。しかし、私が気になったのは、その取り替えたマット、もしかして他の人に新品として売っているのかなあ、というとこでした。前に通販で、明らかに誰かが前に試着したやつ、という商品がまわってきた事があるので。こちらでは、返品がかなり簡単にきく分、そういう事がわりとあります。

というわけで、無事注文を終えましたが、なんと届くまでに4週間かかるそうです。いったいどこをどうやったらそんなに長い時間かかるのか? まあ、待つしかありませんが、これもよくある事です。気長に待ちます。ちょうど冬のセールがと春のセールの谷間だったようで、安くなりませんでした。マットレス 2枚+その上に敷く薄いマットで1400ユーロ、約19万円。ベッドごと買えそうな値段になってしまいましたが、これでぐっすり眠れたらいいんですけど。

画像上:すのこのようなウッドスプリングがマットレスの下に。イボイボのついた薄いマットは、マットレスがすのこの上で滑ってずれてしまわないように滑り止めです。
画像中:カタログや広告が毎週のようにポストに入ってきます。春は買い替えるシーズンなのでしょうかね? 値段もピンからキリまでほんとにさまざまです。
画像下:まだまだオランダは寒いです。これは、私が毎日パソコンをいじりながら窓から見ている風景。うちのまわり、なーんにもありません。


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