■日本から帰って来ると・・・ 2006.2.20 update

日本に行ってきました。日本って、なんだかごみ箱が極端に少なくなってますよね? 毎年、電話ボックスとごみ箱がどんどん減っているような? 前はあんなにどこにでもあったはずなのに、ほんっとによく探さないと見当たりません。あれはどういう理由からなのでしょうかね? テロ対策?? とりあえず、オランダにはごみ箱はまだ沢山あります。商店街にも、駅にも、電車のどの座席の横にも。電話ボックスはかなり減っていますけどね。

ところで、日本に行っていつも思う事はまず、便座の位置が低いという事。オランダの高さとは微妙に違うようで、このへんにあるであろう位置から5センチ?10センチ低かったりして、おっと、どすんっ!とお尻が落下して焦ったりして。そして、トイレがあっちにもこっちにもどこにでもあるという事。素晴らしい。ただし、臭かったり、紙がもともと備え付けてなかったり、ハンドタオルやハンドドライヤーがなかったりする事があったり、色々不満もありますが。でも、都会ではおおむねこちらと同じになってきましたね。

その次に思う事、音がうるさい。ひっきりなしに色々な所からアナウンスが流れてきます。電車やバスに乗ろうとすると、下がれ、電車が来るだの、チャイムはピロピロ、ベルはジリジリ、乗ったら乗ったで携帯を切れとか、席をゆずれとか、アナウンスのほうがよっぽどうるさくないですか? 店に入れば、いらっしゃいませの大合唱。特にチェーン店が最悪。レストランでも古本屋でも、いらっしゃいませがうるさくて落ち着けない。入り口のとこで一人が普通の声で言えばそれで済まないのでしょうか? 離れているから耳に入るんでしょうか? それとも日本にずっと住んでいてもあれはうるさいですか?

お店特有の妙な言葉づかいもはやってましたよね。あと、注文をテーブルなのにひざまずいてとられたり。それはやっぱり日本でもおかしいと思ったようで、変だ、っていう本が沢山出てましたね。そういえば、電車の中の吊り広告もオランダには全く無いので、なんだか退屈しのぎになって楽しいのだけどほぼ意味がわからりません。文字がやたら省略してあるのと、はやりの人の名前がわからないからでしょう。

実家に行ったら行ったで家電がうるさい。炊飯器は炊けたとメロディーをかなで、ストーブは灯油がないとわめき、ホットカーペットはもうそろそろ切る?と鳴るし、コタツすらピーピーいう。風呂があと5分で沸くとか、沸いたよ、おめでとう!メロディーとか、電話はリーンリーンじゃなくて、人によって違う声で喋ったり、ニャーニャー鳴いたりするし。

あまりの騒がしさに一緒に行ったオランダ人は、ピッ!、ありがとうございました!といって自販機から出てきた缶ビールを飲みながら、「そのうち缶ビール本体も、飲みおわったら、もう一本いかがですか?とか飲み口が喋るようになるに違いない」と言っておりました。このオランダ人が妙な日本語を覚えたのも喋るナビのせい(おかげ?)。この先カーブがあります、300メートル左です、目的地周辺です、お疲れ様でした、怪しいナビ用語で会話の途中にいきなり日本語を使ったりするように、、、。オランダのナビはまだあんまり喋るのはないようです。うちの車にはついてないんですけど。

音もうるさいながら、人も多い。東京や大阪、京都、名古屋なんかにも行ってきましたが、電車やデパートの中の人の多さにはもううんざりを通り越して恐怖でした。満員の電車などには、2、3本見送ってから、やっぱり満員電車しかこないのを確認した後、観念してえいっと飛び込みます。雑踏の中を歩いていると、めまいがしてきて、乗り物酔いな感じになります。慣れれば平気なのですが、よくもこんな人がいっぱいいるところで生活していたな、と自分の事ながら感心しました。東京1日歩いただけで私がオランダ生活の1年で見る人以上の数の人間が目に入りましたからね。

で、日本で何をしてきたかと言うと、東京から名古屋まで、ママチャリで500キロほど走ってきました。甲州街道で大月まで行った後、河口湖のほうへ曲がって富士山を見て、精進湖から茅野、諏訪湖へ向かい、塩尻峠から中山道(国道19号)で名古屋まで、1週間ほどかけてゆっくり。オランダでは1日100キロなんてお年寄りでも走りますが、日本では坂がいっぱい。それ以上に歩道がひどく、自転車道がないというだけならまだしも、歩行者すら命の危険があるようなひどい道もいっぱいなので、毎日70キロぐらい。同じルートではもう二度とやらないと思いますが、いつも車や電車でさーっと通るだけの道を自転車でじっくり観光するのもなかなか楽しかったです。

日本から帰ってきて思った事、便座が冷たい。日本の暖かい便座とウォシュレットが恋しい! 全てが静か。うちの村の電車は時間になると音もなく発車していきます。スーパーやお店の静かな(無愛想?)対応が嬉しい。食事に添加物が極端に少ない気がする。何か足りない気分。暗い。空は暗いし、夜が暗い。オランダの家の中は暖かい。日本家屋は朝起きると自分の吐く息が白いほど家の中が寒かった。マンションとか集合住宅ならもっとましなんでしょうか? オランダの家の中も寒いと思ってたけど、日本はストーブの前以外はどこも寒かった(そのかわり、日本のデパートの中とかは暑すぎる)。

それから、自転車がやたら高く、ペダルが遠い。こんなに大きい自転車に私は乗っていたのか?とびっくりです。日本では26インチのママチャリでしたが、こちらでは28インチに乗っています。いつもは日本でそんなに自転車に乗らないんで、思った事はなかったんですが、500キロの長旅で自転車の形が体に染みついているのでしょう、まずそんな事を思いました。

こう自分で書いておいて何ですが、感覚がすっかり日本人ではなくなってきている自分にあらためてびっくりです。オランダ人が日本観光に行ったら同じ事書きそうな気がします。

画像右上:この自転車で500キロ走りました。後ろの花柄荷物入れはオランダから持っていきました。
画像左上:子抱き富士の拝める精進湖。ホテルの窓からの眺め。
画像右中:坂が一番きつかった妻籠から馬籠までの道。半端じゃなかったです。
画像左下:諏訪神社では丁度朝の儀式(?)の時間でした。
画像右下:山また山でした。ほんとに日本は山でできている!


<<もどる