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毎年、この時期になるとオランダでは雪が降る事が多いです。今年も2日連続で15センチずつ降りました。これはかなり多い方です。雪が降るのに慣れない電車などの運行にかなり影響が出ましたし、高速道路では渋滞、玉突き事故も沢山ありました。特別用のない人は、危ないのでできるだけ外出しないでください、という政府からのアナウンスがあったぐらいです。ちょっとの雪でも影響が出るところは東京のようですね。その10倍ぐらい降っても、北海道や東北、北陸なんかじゃ、笑って対処できると思います。慣れの問題でしょうかね。
オランダという国は海に面しているので、海から吹く風が、雪雲、雨雲などをドイツ方向へ押しやってしまうのです。おかげで、ドイツの方では山にぶつかった雲が沢山の雪や雨を降らせます。なので、オランダでは気温は低くても雪はそんなに降らないのです。もっとも、その海から吹く風のおかげで、零下になる事すらも少ないのですが。
さて、早いところで 2月末、たいてい 3月から 4月の半ばごろまで、ヒツジの出産シーズンです。ヤギなんかもこの時期に産まれます。うちでもヒツジは沢山飼っているのですが、2週間ほど前に1匹目が産まれました。お腹の中で足がひっかかっていたようで、ちょっと難産でした。そのせいで母ヒツジの体調がちょっと悪くなって獣医さんにきてもらいました。この時期、獣医さんは24時間体制で、電話をするときてくれます。この獣医は犬猫などの小型動物用ではなく、ヒツジ、馬、牛、ヤギなど大きい家畜専用のお医者さんです。人間のお医者でこんな24時間体制で電話一本できてくれる人はいませんから、いかにオランダに家畜が多いか、という事だと思います。
どんな動物でも、自分のお乳の数より多い子供が生まれる事はまれです。体が大きい動物ほど生まれる子供の数も少ないです。ヒツジのお乳は2つです。なので、1匹のヒツジから、たいてい 1匹か 2匹出てきます。時々3匹、まれに 4匹産む時がありますが、そんな時、力の強い仔ヒツジからお乳を飲むいい位置をキープしていくので、弱いヒツジはお乳が足りなくてどんどん成長具合に差が出てしまいます。他のヒツジで1匹しか産まなかったところにあぶれた仔ヒツジを置いてみて、母親が拒絶しなければそのまま育ててもらいます。まだお乳の数が足りない、という時は、哺乳ビンで、ちゃんとヒツジ用粉ミルクがあるので、1日数回あたえます。ものすごい勢いで吸うので、しっかり持っていないとゴムの乳首が吸い取られてしまいます。
ところで、ヒツジっていったい親になるのに何年かかると思いますか? 答えは 1年未満です。去年産まれた子供がもう今年は親です。早いですよね。産まれて数時間でもう立ち上がったり歩き回ったりするので、人間に比べると人生10倍ぐらい早まわし、って感じですね。まあ、猫なんかでも、産まれて半年でもう子供作ったりしますが、初めて知った時はそんなに早いのかと驚きましたよ。
産まれる事もあれば死ぬ事もあります。牛やヒツジなど大きい家畜が死んだ時は、役所の係りへ連絡しておくと、トラックで回収にきてくれます。小さくても80キロぐらいありますから、簡単に担いで処理場へ持っていけません。処理場にはコンテナがあって、そこへ入るサイズの動物なら自分で持って行って入れてくれば、併設されている焼き場で焼いてくれます。ヒツジなんか1匹入れたらもう他に何も入らないような大きさですから、むこうもやたらにほうり込んで行かれても困るでしょうが。前に、BSEやニワトリの病気がはやった時など、病気の出た地方の処理場は許容量超えすぎて困った事でしょう。
ちなみに、人間のお葬式の場合、オランダは土葬です。棺桶に入れてそれを深い穴を掘って埋めます。焼き場もないわけではないので、希望すれば焼いてもらえます。主にキリスト教の人々は土葬を好むようです。日本ではみんな喪服をびしっと着て真っ黒ですが、こちらでは何を着ていってもかまいません。赤いコートでも、青いジャンバーでも、その人にとって、控えめで悲しい色ならいいのです。オランダでお葬式に出る機会もあまりないと思いますが、日本で出る事になるよりは服装に関しては全然あわてなくてすみます。結婚式も同様です。それについてはまたの機会に詳しく書きます。
画像右上:一面の雪景色、何日も続きました。
画像左下:私の家も真っ白です。
画像右中:外で雪が積もったりして草が食べられない時は、干し草だけじゃなく、こういった餌用ビーツも食べます。砂糖ビーツとちがって甘くありません。大根のようです。シャリシャリいって食べます。
画像左下:今年の出産1号のヒツジ。もうすっかり体調よくなりました。子供も、あっという間に大きくなります。
画像右下:猫も、初めての大雪に歩き難そう。去年の春に産まれたのですが、もうすぐ子供産みます。
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