ギリシャについてのガイドブックなどには、「ギリシャのシーフードは高額なので注意」と書かれていることが多い。海に囲まれている国であり、日本人同様タコを食べるのだが、魚介類の値段は高い。
◇魚の買い方
ギリシャでよく売られている魚は、サバ、イワシ、ハゼ、サーモン、ボラ、タイ、ヒラメなど。これらは値段も手ごろで、大体1年中店頭に並んでいる。
スーパーの鮮魚売場や街の魚屋さんでは、敷き詰められた氷の上にこれらの魚がきれいに並べられていたり、山のように積まれていたりする。小さい魚は、スコップのようなものでざっくりとすくって手渡される。ギリシャ人を見ていると、何人で食べるのか知らないがずいぶんと大量に買う人が多い。
少し変わった魚がほしいときは、アテネやピレウス(アテネの外港で、エーゲ海クルーズの拠点)のフィッシュマーケットに行く。スーパーなどに比べたら品数も多いし、値段も手ごろ。日本の魚屋さんのように威勢の良い声を出して売っている。内側にビニールが貼られた厚い紙をくるくる丸めて先端部を折って三角錐状にし、その中へどんどん魚を入れていく。それを奥のレジへ持っていって支払いをする。
◇レストランなどの魚料理
レストランやタベルナ(食堂)などで出している魚料理も、もちろんキロ当たりの値段表示。ギリシャに来たばかりのころは、どのくらいの大きさで1キロなのか見当もつかなかった。お店によっては、さばく前の魚を見て選べるところもあるので、そういう場合は見せてもらって選んだほうがいいと思う。
ほとんどの魚は一人で食べるには無理な大きさなので、ギリシャ人は大きい魚を何人かでシェアして食べる。炭火で焼かれたおいしそうな魚は、オリーブオイルとレモンのドレッシングでいただく。シンプルでとてもおいしい。
他にシーフードといえば、タコ、イカ、エビ、貝。タコはマリネや炭火焼に調理されて、やわらかくいただける。イカは、薄い衣をつけたフライや、中にチーズや香草を詰めてオーブンで焼いたものなど。シーフードの中では安価。エビはトマトで煮込んだり、素揚げにされる。貝は蒸したり、ピラフにしたり、生で出すところもある。これらは冷凍か新鮮なものかをメニューに記載してあるので、予算に合わせて選ぶことが出来る。
悪徳レストランなどでは、勝手に盛り合わせに高いシーフードをつけたりして、びっくりするような値段を請求する。はじめに確認しておかないと気持ちよく食べることが出来ないので注意。
◇魚の調理法
ギリシャ料理全般に言えることだが、大体、フライ、炭火焼(家庭ではグリル)、レモン風味、トマト風味の煮込みのうちどれかが多い。炭火焼きした魚には塩コショウとレモンやオリーブオイルをかけて食べるのだけど、お醤油をたらせばご飯がすすむ。
変わったところでは、レモン風の煮込み。ニンジン、ジャガイモ、タマネギなどの野菜と共に魚を一緒に煮て 、レモンで味付け。魚の生臭みもなく不思議とおいしい。
こういった料理に使う魚は、はらわたを取っただけでぶつ切りにしたり、小さいものであればそのまま使う。切り身にして皮を取ってなどという細かい作業は通常あまりしない。漁師のような調理法だ。
□いずれもピレウスの魚市場で撮影。
画像上右:イワシ2ユーロ、アジ1.5ユーロ、サバ3ユーロ程度。とても安い。スーパーで買うとこの2倍、魚屋で買うと2倍以上する。
画像上左:タイがきれいに並べられている。
画像中右:手前の赤い魚は赤ボラ。もう少し大きいと高くなるが、これは小さいので安い。赤ボラはレストランでも良く見かける。
画像中左:この小エビはギリシャ近海で取れたもの。大きなエビは冷凍物でも高い。
画像下右:ディスプレーとして大きい魚を吊している。大きな魚を切り身にするときは、適当にざっくり切る。3枚におろすことはあまりない様子。
画像下左:隣には野菜のお店がある。
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