■熱波に襲われたギリシャ 2007.7.17 update

世界各地で異常気象が発生しているが、ここギリシャも例外ではなく熱波にやられました。今まで経験したことのない暑さにも驚いたが、それ以外にもギリシャ人の行動にも注目しました。死亡者が出たほどの熱波だったので、テレビではほとんど気象情報やそれに伴うことを話していました。

まずは、天気予報。いつもは天気予報に必要のないほどのセクシー衣装をまとった若い女性が解説するのだが、今回は気象予報士や専門家のような人たちが、真剣に天気について話していました。他には、子供やお年寄りに対する熱中症の予防の仕方や消費電力を抑えるための注意(実際アテネでは、さまざまな地域で停電になってしまった)など、盛んに放送していました。

ギリシャらしいなぁと感じたことは、熱波のさなか地域の青空マーケットからの中継です。午後になると暑さが増して外を歩けなくなるので、皆朝の早いうちから買い物をしていました。テレビでは、買い物客にインタビューして「暑くなるから早く来たのに、午前中は何でも値段が高い!!!」などと、天気とギリシャの物価高を同じ土俵で放送していました。午前中のうちに値段を吊り上げたマーケットの人たちが儲かったかどうかは知りませんが。

そのほか、生活全般のアドバイスとして記憶に残っているのは、「お年寄りが独りで住んでいる場合は、近所の人が声をかけて、何か困ったことが無いかなど聞いてあげるように」というものでした。数年前、フランスが熱波に襲われて高齢者の死者が出たというニュースがギリシャに入ってきました。そのときに、周りのギリシャ人たちは「なんで、家族親戚の間で電話をして安否を確認したりしないんだ!」と、話していたということを思い出しました。

他に、一般的な注意事項としては、
・たっぷりの水を飲むこと
・軽く胃にもたれない食事を取り、野菜果物をたくさん食べること
・11時から15時の間はオーブン、洗濯機の使用は避けること
・子供は帽子をかぶること
などでした。どのニュース番組でも上記の注意点を流していました。

実際、気温が47℃くらいに上がったとき、住宅街を歩いている人は見当たりませんでした。私も外に出る必要がなかったので、家中のガラス戸を閉めて風(熱風)が入らないようにしていました。たとえ、冷房をつけなくても熱風を部屋へ入れないだけで、気温の上昇をかなり防ぐことが出来ます。日本では暑いときは窓を開けますが、40℃を超えてしまうと逆に暑くなってしまうということを知りました。夕方ベランダへ出てみるとまさにオーブンの中にいる感じ、ドライヤーの風を浴びている感じでした。

最も驚いたことといえば、「公務員の勤務時間が暑さのために短くなった」ということ。冷房やパソコンによる消費電力を抑えるため12時で勤務を終了していました。消費電力を抑えるのはうなずけるけれど、勤務時間を短縮するなんて、日本では考えられないですよね。ちなみに観光国の収入源であるパルテノン神殿も熱波がピークに達した日にはお休みになっていたのです。また、冷房のない人のために、公民館などの公の施設(冷房完備)を24時間開放していました。この情報もテレビで流れていました。なんだかほほえましいサービスです。

熱波を通して、ギリシャの素朴なところを発見できました。7月1日現在、気温は30℃台後半ですが、10℃も下がったので、涼しく感じるくらいです。

画像上:エアコンの取り付けを頼んだ。ギリシャの家は室外機を取り付けるための穴が開いていないので、壁に穴を開けて取り付ける。取り付け方にもお国柄が出ているようでとっても雑。壁をふさがずに終了といわれて唖然とした。
画像中:エーゲ海1日クルーズで訪れるイドラ島。この熱波の週末はアテネから脱出したギリシャ人が多く、アテネは閑散としていた。イドラ島の山も暑さのため山火事の被害にあったという。
画像下:ビーチの気温は50℃にも上昇したとか。ビーチで夜を過ごした人も多数いたらしい。


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