| EU最貧国ということを知らずにギリシャへ嫁いできた私を待っていたのは、予想をはるかに超える貧乏ぶりだった。お金なんかよりももっと大切なことがあり、それは健康だったり家族の幸せだったり夢を持つことだったり。とはいうものの、必要最低限のお金がなければ生活するのは至難の業です。
この国に住んで数年、ギリシャの人の経済が厳しいからなのか、この国の人はお金について語ることが多いことに気がついた。日本では他人の給料や生活にかかるお金についてあまり話すことはないが、ここでは挨拶代わりにそういうことを聞いてくる人もいる。テレビのニュースではことあるごとに、物の値段の推移をレポートしたりしている。最近もスーパーマーケットで売られる品物の価格が何割か上がると発表された。もはや、ギリシャで日本より安い商品を探すことは困難ということになっている。
最近の雑誌で興味深い記事を見つけたので紹介する。テレビや新聞知人の話でギリシャ人の給料はどのくらいの額なのかということは知っていたが、それでもあまりの低さに信じられず『私の夫の稼ぎが悪いに違いない』と信じていたこともあった。しかし、今回この記事を読み、納得した。ギリシャ人の時給がどのくらいかというと、、、
□美容師見習い(23歳):時給3.75ユーロ。そのほかにチップは平均毎日20ユーロくらい。家賃400ユーロのアパートに友人と住む。お金が足りないときは両親に仕送りしてもらう。
□ウエイター(28歳):時給3.47ユーロ。ツーリスト関係の専門学校を出たが職がなくアルバイト生活。週6日、二つの仕事を掛け持ちして大体1,000ユーロの収入。両親と同居し、給料の一部は家に入れている。
□会社員(29歳):時給5.65ユーロ。イギリスの大学院卒業までにかかった費用は100,000ユーロ。給料は900ユーロ。家賃400ユーロ。アパートや電気水道電話の支払いが済んだ後の残りは400ユーロ。月末にはまったくお金が残らない。
□看護婦(24歳):時給4.06ユーロ。週5日、1日8時間労働。給料は650ユーロ。これだけでは生活できないので、お金のためにプロのバレーボール選手としても活躍している(二部リーグ) 。家族と同居しているから、この収入での生活が可能。
□清掃員(50歳):時給6ユーロ。フィリピンからの出稼ぎ労働者。上記のギリシャ人の給料よりはるかに高い。それだけに仕事が厳しいのか? ギリシャ人はこういった仕事を低く見ていて、自分たちの仕事ではないと思っている。主に、外国人労働者の仕事となっている。
ユーロ高な現在、数字だけで見ると日本とあまり変わらないかもしれない。けれど、実際生活してみると不思議なくらい物の値段と収入が釣り合っていないことに気がつく。
この国で主婦として生活してみて、節約できることって?と考えてみたが、あまり浮かばなかった。一番簡単に節約できるのが食費だと思っていたが、ギリシャでは食費にかかる割合がどんどん上がってくる。閉店間際に値引きをしたりすることはまったくないし、ギリシャだからと言って特に安い食品もない。怖いことには、安すぎるものというのは半端じゃなく危険な食品であることが多いらしいと、最近言われている。8年位前に冷凍された肉が解凍され普通に売られていたらしい。信じられない話だ。また、商品に定価というものがないので、値段はどんどん上がっていく。
日本にいたときにはお金の話などあまりしなかった自分が、この国に来て悪い意味でお金に対してとても敏感になってしまった。早く、経済が回復することを祈るばかりだが、今のギリシャを見ているともうこの国は沈んでいくしか道がないように思われてならない。
画像上:サントリーニ断崖の風景
画像中:ギリシャ人は働いても働いても楽にならないけれど、ギリシャの野良猫たちは本当にストレスフリーで暮らしている。
画像下:夜間、ゴミ捨て場にはたくさんの粗大ごみ、伐採した木などが捨てられる。この光景はもう2週間も同じ。自分の家はきれいにするくせに、公共の場所は汚し放題のギリシャ人。自分勝手。 |