| 日本ではジューンブライドといって6月の結婚式が人気があるようですが、ギリシャで結婚式が多い月は夏休み明けの9月のようです(天気がよい5月から9月は結婚式シーズン) 。7月、8月は皆それぞれ夏休みをとり出かけているので、彼らが帰ってきた9月に立て続けに結婚式があったりします。今年の9月から10月のはじめにかけて、5つの結婚式に招待されそのうち都合の付いたものの4つに参列してきました。
他の生活様式同様、結婚式についても日本とはだいぶ異なることがあります。こちらはギリシャ正教なので、ほとんどのカップルは教会で式を挙げます。私は教会で結婚式をしていないので、詳しいことはわかりませんが、シーズン中はどの教会も結婚式や先礼式のスケジュールがびっしり入っていて、数ヶ月前から予約をしておかないと希望の教会(海辺の教会や建物自体がロマンチックな教会など)で式をあげることは出来ないそうです。だいたい、1時間ごとに異なるカップルの式が出来るようにスケジュールが組まれています。
招待客についてですが、この点が日本の感覚とはだいぶ違うなあと思った所です。日本と同じように招待客へは招待状を渡します。それには、日時と式を挙げる教会の場所が書かれていますが、時にはそのあとのパーティーの会場も書かれていることがあります。パーティーの会場が書かれていれば、自分は披露宴にも招待されているのだなあとわかりますが、この辺があいまいなのがギリシャです。
実際、教会式に参列した後に披露宴にも参加するつもりでいた人が、実は呼ばれていなかったということも多々あるようです。日本のように事前に参加不参加を申し出るということはありません。そもそも、招待状を配るのは早くても1ヶ月前くらいで、1日前くらいに初めて知らされる場合もあります。教会式は参列するだけなので、同じアパートに住む住人にも声をかけます。それほど親しくなくても、ちゃんと教会に来てくれるのには感心しました。もちろん、この場合はご祝儀などは必要ありません。
ご祝儀についても、日本では大体の金額の目安がありますが、こちらはそうでもないようです。私が参加した式では、「何もいらないよ」といわれたくらいです。そういう場合でも、披露宴の食事代くらいの金額、もしくはプレゼントを用意します。現金を渡す場合は、結婚式当日よりも前に本人たちに直接渡します。渡す機会がない場合は、教会式のときに、親せきの人たちに現金やプレゼントを渡します。こちらには引き出物はありません。結婚式参列後に、ボンボニエーラというアーモンドの砂糖がけが配られるくらいです。
教会での式が終わった後、それぞれで披露宴会場に向かいます。宴が始まるのは大体夜の9時とか10時からです。たっぷりと食事をした後は、深夜12時ごろから皆踊りだします。まず、新郎新婦が踊り、それを合図に老若男女いっせいに踊り始めます。それが延々と明け方まで続くわけです。それで結婚式のお開きとなります。
私が参列した式その1:
親せきの結婚式。18時に教会式が開始予定のはずが、新婦がなんと45分も遅れて到着しました。その間教会の神父さんはカンカンに怒ってしまいましたが、結婚式は滞りなく終了しました。その遅れた原因というのが、美容師が新婦の希望した髪形と異なるセットをしたためやり直しになったということでした。ギリシャでは自宅に美容師を呼び、髪をセットしてもらいます。10分、15分遅れるのが普通のギリシャでも、45分の遅刻というのは事件だったようです。
私が参加した式その2:
友人の友人の結婚式。親しい友人がある結婚式で仲人のようなものを引き受けることになりました。仲人もカップルと同じように、人を結婚式に招待できるようです。そういう関係で、あまり親しくない人の結婚式に参加してきました。その結婚式は、教会とレストランが広大な敷地の中にあり、野外での結婚式でした。このタイプの結婚式がギリシャでは一番人気のようです。招待客は500人。会場に入ると、プールの周りに着飾った人がたくさんいて、驚きました。ここには、日本のように結婚式のドレスコードというのがないので、皆思う存分おしゃれをしています。日本では白い服はタブーですが、ここではそれも問題ありません。
招待されたが参加しなかった式もあります。その友達はギリシャの北部の田舎町出身で、その町で結婚式を挙げることにしました。結婚式の10日ほど前に招待を受けました。アテネからの往復のバスも用意してあるから、ホテルだけ自分で予約してということでした。急な誘いだったので、都合が付かず不参加でしたが、遠方で行う場合はそれこそ前もって招待するほうがよいのではないかと思いました。そうすれば都合もつけやすいのにと。
日本とギリシャの結婚式、異なる点がいくつかありますが、日本式のほうが祝う祝ってもらうという気持ちがはっきり出ているように思います。ギリシャの場合、皆で楽しもうという感じはありますが、祝ってくれてありがとうという気持ちはあまり感じられませんでした。日本にいるときは必要のないと思っていた引き出物も、やはり感謝の気持ちを表すものとして大切なのだなあと改めて感じました。
画像右上:教会式 クバロス(結婚式の立会人で、仲人のような立場)がステファノという冠をカップルの頭に互い違いに載せる。結婚の儀式。
画像左上:教会式 神父さんを先頭に、祭壇の周りを回る。
画像右中:結婚式の参列者に配られるアーモンドの砂糖がけ(ボンボニエーラ)
画像左下:ボンボニエーラはいろんなデザインに包まれる
画像右下:結婚式の招待状
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