| 9月になり、バカンスも終わりを告げ、街にも活気が戻ってきました。長い夏休みを終えてそろそろ新学期の始まりです。私の家の近所も、8月中は道路ががらがらで、路上駐車も簡単にできたのが、9月には行ってから急に車の数が増えました。それだけたくさんの人がバカンスに出かけていたんだなあと思うと、つくづく日本との違いを考えてしまいます。今回は私のバカンス先で見つけた自然についてです。
アテネの旧市街プラカにもイチジクの木が生えていますが、島や郊外に行くとそこらじゅうにイチジクの木が葉を広げ、ほんのり甘い香りを放っています。プラカなどでは、旅行者が背伸びをしたりして一生懸命にイチジクを取って、食べていたりします。
スーパーや青空マーケットで売られているイチジクは最近どんどん高額になっているので、私はあまり買いません。海水浴に行けば必ず近くにイチジクの木があるからです。時々、ビニール袋を持って次々にイチジクを収穫している人などを見かけます。それら道路わきのイチジクは小粒ですが、やはり採りたてはおいしいものです。
ドライブ中にやはり道路わきにアーモンドの木を見つけました。ちょうどアーモンドが実をつけて食べごろです。アーモンドは画像(右中)でもわかるように、外側は厚い皮で覆われていて、それを割ると中からおなじみのアーモンドが出てきます。
この日は偶然見つけたアーモンドの木にたくさんの食べごろの実がなっていたので、木を揺さぶって実を地面に落とし夢中で拾い集めました。暑い皮から出てきたアーモンドは、ローストしなくてもそのまま薄皮を剥き食べることができるようです。初めて取れたてを食べてみましたが、ほんのり甘く濃厚な味わいでした。アーモンドがこんなに真っ白だとは思ってみませんでした。
海岸付近には松の木もあり、ちょうど実の付いたかさがたくさん落ちていました。松脂が付いているので、手につけないように気をつけていくつか拾って、家に帰り根気よく松の実取り出しました。ひとつずつ金槌や石でたたいて、中の実を取り出します。サラダに加えたり、炊き込みご飯にしたり、買ったものとは違うおいしさ、贅沢感があります。
ギリシャの海の水は透明度がとても高いので、魚が泳いでいるのがよく見えます。浅瀬にもやってくるので、泳ぎながら魚を観察できるのです。海沿いにあるタベルナ(レストラン)では、お客さんが残したパンをいきよいよく海へ放り投げていました。すると見る見るうちに魚が集まり、パンを平らげてしまうのです。
私たちはアテネ郊外へ泳ぎに行くと、パンを餌にして魚を取ったりします。この日の収穫は25センチくらいの長さの魚。レストランでも調理されているという高級魚だそうです。取った魚を家に持ち帰り、スープにしたりフライにしたり楽しみます。スーパーなどでも買うことはできるけれど、やっぱり自分で釣ったものとなるとおいしさも格別です。
たまに、泳いでいるときに困るのは、ウニです。ビーチによっては浅瀬にたくさんのウニが生息していて、安易に歩き回るとウニを踏んでしまうことがあるのです。私も何度かウニを踏み、あのとげが何十本と足に刺さり大変な思いをしました。残念ながら私はウニを食べることはできないので、味のほうはわかりませんが、実際に食べることもできるようです。ウニ好きの方にはたまりませんね。身近で手の届くところに、季節の果実や植物があり、少しずつでも味わえることに幸福を覚えました。
画像右上:イチジクの実。食べごろが終わって実が割れてしまっているのが残念。
画像左上:アーモンドの木。春になると桜よりも一回り大きい花をつけるので、まるで本当の桜みたいになる。
画像右中:アーモンドの実。この状態で木になっているので、これをゆすり落とす。
画像左中:アーモンドの実をむいたもの。薄皮をむくと真っ白!
画像右下:松の実。サラダに加えたり、炊き込みご飯にしたり。
画像左下:浅瀬でパンを餌にして捕まえた魚。グリルにしていただきました。
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