| 慣れればどうということもないのですが、ギリシャに来てはじめのころは少し不思議に思っていたことがあります。それはエレベーターです。
ギリシャのマンションやオフィスビルなどのエレベーターは中に入る際、自分で取っ手を引いて扉を開けなければならないのです。中に入り扉がきちっと閉まってから初めて、行きたい階数のボタンを押します。それからエレベーターが動き出すのですが、よく見ているとエレベーター正面の景色が変わります。エレベーターの箱は後ろと左右に壁があるだけで、正面は何もないのです。つまり、正面をふさいでいるのは各階のエレベーターの扉と建物の壁なのです。日本のエレベーターは、エレベーター正面の扉も一緒に移動して、到着した時にはエレベーターの扉も開くし、同時に停止している階の扉も開きます。ギリシャのエレベーターは、エレベーターと各階のエレベーター入り口扉が一致した時にはじめて開くのです。
色々と不便があります。我が家のエレベーターが古い為か(建物は約15年前のものです)、まずエレベーターを呼ぶ時にそのエレベーターが移動している最中は(移動しているときは点灯しているボタンがあるのでわかる)、どんなにボタンを押してもエレベーターは来てくれません。そのエレベーターが仕事を終え、いったん停止した時に、点灯していたボタンが消灯します。つまり点灯しているボタンがなければ、初めてエレベーターを呼ぶことができるのです。朝の通勤時間などは各階からそれぞれの人がエレベーターを呼びます。そんなときは1秒の差で押すのが遅いと、エレベーターは行ってしまいます。アパートのものは日本のに比べて定員が3人から4人と小さいので、こちらの人は人が載っているエレベーターに乗るよりは数分間待つことを選ぶようです。
その他不便なことと言えば、よくエレベーターが各階の間(2階と3階の間というような感じ)に止まって動かないことがあったり、微妙にエレベーターと各階フロアの扉の位置がずれているとフックが合わずに、動かないことがあります。そんなときは待っても待ってもエレベーターは来ません。自分が中に乗っているときにこんなことが起きたらどうしたらいいのでしょうか。途中で止まってしまったら、何階でもいいので、とりあえず別のボタンを押してエレベーターに動けと言う指令を出します。これで大体今まで大丈夫でした。日本ではありえませんよね。エレベーターの中に入ってボタンを押しても出発しない時は、もう一度強くドアを締めてみると、動き出します。
ギリシャはホテルなどでもこのようなエレベーターを使っているので、初めてギリシャにきた方は良く驚かれます。自分で扉を引いてあけることを覚えておいて下さい。
こんなギリシャですが、最近新しく建設されたビルの中には日本で見るものを同じような自動ドアのものもあります。自分でドアを開けるタイプに慣れてしまったので、この旧式がもしも消えてしまうことになると少し残念です。
エレベーターの扉の話題からは少しずれてしまいますが、先日オモニア広場のホンドスセンターという生活雑貨や化粧品を販売しているショッピングセンターで驚くことがありました。なんと、エレベーターの中にホンドスセンターの制服を着た、エレベーターガールらしき女性がいたのです。はじめはただ単に店員が乗り合わせているだけだと思いました。なぜなら、彼女は特に笑顔でアナウンスするわけでもなく、ただエレベーターの入口にいただけだったからです。何回かエレベーターに乗るとそのたびに彼女が中にいます。もしやエレベーターガールかと思いましたら、どうやらそのようでした。しかし、スツールに腰掛け特に案内をするわけでもない彼女、驚きました。後日、日本に一時帰国し、本物のエレベーターガールを見ましたが、あまりにも丁寧に案内(危ないですので押さないでお降りくださいなどと言っていた)をしているので、どっちもどっちかなあと思いました。
上段2枚の画像は、我が家のエレベーターの概観です。取っ手を引っ張ってあけます。エレベーターが待っている階に到着し、扉を開けるとはじめて内部の電気がつきます。止まっているときは、電気は消えてしまいます。3枚目の画像のエレベーターは、ギリシャでは最先端レベルのもの(日本では普通にあるタイプですが…)。
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