■24日は、三日分のパンを買い置きしてください! 2006.1.16 update

昨日、年末の日本の新聞を読む機会がありました。久しぶりの日本の情報を知ることができて、大いに楽しんだのですが、読者からの投稿文の中に興味深いものがありました。それには、「日本はどんどん便利になっていき、元旦から開店している店も多くなった。そこで働いている人にも家族がいて、たとえばお母さんが元旦からお仕事をしていたら、残された子供たちはかわいそうだ」というようなことが書かれていました。

日本人の目から見ればギリシャ人はのんびりしていて、夏休みをたくさん取り休暇を楽しむというように思われるでしょう。昔からののんびりした暮らしの習慣を守るのは、ここギリシャでも難しくなってきたようです。世界基準に合わせて働く時間も基本的には9時から17時なので、午後の昼寝をする人はどんどん減っています。

日本では元旦から営業している店があるということですが、ギリシャではどうなのでしょう。ここでは元旦よりもクリスマスの方が重要です。12月の25日と26日は祝日になり、もちろんお店は営業しません(一部のレストランや土産物屋は除く)。スーパーもパン屋も閉まってしまいます。クリスマスに限らず、国民の祝日と日曜日はお店は基本的に休みなので、休日前までに必要となるものを買い揃えておかなくてはならないのです。

だからスーパーやパン屋は超満員。もしも主食となるパンを切らしたまま二連休を迎えたら私の家族は何を食べるのでしょう(ギリシャ人はパンを良く食べます。スパゲッティがメインの食事でもパンは必要なくらいです)。連休中に開いているのは、アテネ中心部のキオスクくらいでしょうか。こういう状況で生活して数年が経ちますが、それほど不便でもなく当たり前のことに思えるようになりました。

日本にいた頃は、休みの暇なときに買い物がてら街をぶらぶらして時間をつぶしたこともありましたが、ここではできません。娯楽施設も映画館くらいしかないので、休みの日は本当にゆっくりとしています。こんな日に大賑わい(人が集まる)になるのは、レストランとかカフェです。友人や家族とおしゃべりするのがギリシャ人の大いなる楽しみなのです。

面白いなと思うことは、クリスマスやイースターの休暇の前には、ニュースのテロップで連休前後の各店の営業時間などを流していることです。「クリスマスイブにはパン屋は普通営業。翌25日は午前中のみ営業(パン屋のオーブンでクリスマスディナー用の七面鳥を焼いてもらったりしますので)、26日は休み」と、こんなふうな具合です。ご親切なことに続けて「そのため24日のクリスマス前の日には、24、25、26日分の三日分のパンを買って置くようにしてください」とありました。

クリスマス前はクリスマスプレゼントを買い求める人で、街は賑わいます。このクリスマス前の2週間は日曜日もお店を開けることができ、営業時間も延ばすことが法律で決まっています。市民は「日曜日もお店が開いているとゆっくりと買い物ができるので嬉しい」などと喜んでいます。EUのほかの諸国では、日曜日も店が営業している国が多いということで、ギリシャでもその流れに乗るか乗らないか話し合われています。今後、ギリシャもどんどん便利を追求して日本のようになるのでしょうか。

画像右上:カランダ(クリスマス恒例の歌)を歌い、各家庭を回る子供、
画像左上:ギリシャで一般的なパン二種。
画像右下:クリスマスの日に作った七面鳥の詰め物とポテトのオーブン焼き
画像左下:ザッピオ公園のアイススケート場(冬季限定)は、休みの日も開いているのでたくさんの人で賑わう。


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