■デリバリー 2005.11.21 update

各国それぞれ自慢の食べ物があるようにギリシャにもギリシャ独特の食べ物があります。ギリシャの田舎の方へ行くと、その地方独特の料理があるのは日本のそれと同じです。

現在、ギリシャ料理と呼ばれているものは幅広く、起源もいろいろです。たとえば、最も有名で人気のあるのはインゲン豆のスープ(ファソラーダ)、週に一度はこのインゲン豆のスープを始め各種豆のスープを食べる家庭はかなり多いです。またいろいろな種類のパイも昔ながらのギリシャ料理です。昔は肉が高かったので、野菜や豆類をたくさん食べていたということです。他に人気なのは、イタリアを起源としたパスタ、またギリシャのどの街角にもあるスブラキはトルコが起源です。他にもトルコ料理と似ているものがたくさんあります。1922年に小アジアからやってきた移民が伝えたようです。

ギリシャ料理は作るのに異様に時間がかかります。いつも泥付きの大量の野菜を洗うことから始まります。そのため毎日1回料理する主婦はたいしたものです。2日に1回や3日に1回しか料理しないこともあります。一度にたくさん作って、小分けして食べるようです。なぜならギリシャ料理のレシピを見てもわかるように、出来上がる量は1回で食べきれる量ではありません。一般に知られているムサカ(なすとひき肉とクリームソースのグラタン)を普通の家庭の主婦が作ったら、40センチ四方の鉄板に満タンに出来上がります。私の義理母は一人暮らしですが、それでもこのように大量に作ります。それがゆえに一日2回、3,4日間続けて同じものを食べているのです。

毎日料理をするのに疲れた場合、日本のようにスーパーやデパートで、おしゃれでおいしそうで真新しいお惣菜が売っているわけではないので、外食または出前を取るということになります。スーパーで売られているお惣菜は、鳥の丸焼きやムサカなど家庭で作るものと変わりませんので、そのうち飽きてしまいます。外食も回を重ねるごとに出費が馬鹿になりません。それでデリバリーです。

今回はデリバリーがメインのテーマだったのですが、前置きが長くなりました。デリバリーに頼る場合、出費は外食の4分の1から3分の1程度に抑えることができると思います。問題はやはり選択の幅が狭いということ。毎日のように近所のレストランの出前のメニューが家に投げ込まれます。何十件と集まったので、メニューを見比べてみました。

大きく分けて、スブラキ、サンドイッチ、前菜(チーズやディップなど)、ピザ、パスタ、オムレツ、サラダ、肉料理、ギリシャ料理という感じで分かれています。ピザは本格的な店でない限り、ただのチーズのてんこ盛りとしか思えないほどまずいです。パスタもチーズを乗せればいいと思っているのか、ミートソースの上にチーズがこんもり乗った写真が多いです。ギリシャ料理もムサカ、パスティチオなどスーパーの冷凍食品売り場で売っているようなつまらないものです。これらはほとんど冷凍なので、頼まないのが賢明です。どうしても出前に頼らないといけない場合は、肉料理(ギリシャ語で表した場合、その場で作った料理、つまり冷凍ではないもの、つまり肉を焼いたものが多い)にするのがよいでしょう。大体の店で扱っているのは決まっています。チキンやポークのステーキとフライドポテトと何かしらソースがついてくるような感じです。

他に出前で驚くことは、職場からコーヒーを頼んでいる人がかなり多いということです。缶コーヒーは最近ギリシャでも目にするようになりましたが、ポッカの缶コーヒーが2ユーロで売られています。日本では安売りなどで68円くらいで売られていると思います。そんなコーヒーが高いので、こちらでは昔ながら喫茶店などからデリバリーしてもらうのが一般的です。コーヒーだけなのによく届けてくれるものだなあといつも感心してしまいます。

画像右上:友人がオーナーの街のサンドイッチ屋。サンドイッチ一つからでも配達するよ!ということです。
画像左上:本日の食事。奥の緑色のものがホルタと呼ばれるもので、いろいろな青菜をくたくた煮てオイルとレモンで食べる。ギリシャの代表サラダ、チキンのトマト煮込み。
画像右下:家に届けられたデリバリー店のメニューの数々。どこも同じと思っても迷ってしまうが、選択の幅はない。
画像左下:スブラキ、ケバブ。これはモナスティラキにある有名な店、サナシスのもの。ガイドブックにも必ず載っているので、ぜひ試してみては。


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