■きれいにしたいのは自分の家だけ? 2005.7.18 update

ギリシャ人の家は全体的にとてもきれいに整理整頓され、埃一つなく片付けられている。夏になるとどの家も窓を開け放し、外から部屋の隅まで丸見えとなるが、見られて恥ずかしいと言うような家は今までに見かけたことがない。窓は週に一度は磨き、専業主婦であれば起きて部屋で過ごす時間のほとんどを掃除に充てていると言ってもいいくらい掃除熱心だ。日本の家庭にあるようなゴミ箱はあまり部屋に置かない。どこに捨てていいのか戸惑ってしまう。実際、ゴミがたまればすぐに外へ捨てに行く。

いったん家から外へ出るとどうでしょう。道路沿いに大きなごみ収集ボックスが置いてあります。大体どのアパートからも徒歩30秒以内でいける位置に配置されています。この大きなゴミ箱には何でも捨てていいのです。生ゴミからプラスティック、ジュースの空き缶、古新聞家に置いておきたくないもの全て、出したい時に捨てる事ができます。いらなくなった便器やベッド、机や椅子は良く見かけます。ギリシャではトイレの下水管が細いため、トイレットペーパーを流す事ができない、と言うのはかなり有名な話です。その汚物もゴミ箱行きです。汚いですね。

私の住んでいる地域では朝6時ごろゴミの収集車がやってきて、ゴミ箱を空にしていきます。毎日です。毎日やってくれないと大変な事になります。何でもかんでも捨てるわけだから、ゴミ箱が溢れたり、野良猫たちがゴミ箱の中に入り食べ物を漁っているところへ、ゴミをポーンと放り投げたら、猫が驚いて出てきて、大変びっくりした事が何度かあります。とにかく、毎日収集に来てくれないと困るのです。日本人の私としては、分別しないで何でも一緒にゴミに出すのは良心の呵責です。いくら私が分別しても結局は一緒になるんですが、慣れるまではとても嫌な気分でした。最近では紙だけのゴミ箱もあるのですが、100個に1つしかないためあまり意味がないと思います。

その回収されたゴミはアテネの郊外(ちょうどオリンピックの時に柔道の試合が行われた地域の近くです) の山へと捨てられます。周辺は悪臭が漂い、まさにゴミの山。周りに住んでいる人たちがかわいそうです。とうとうこの山もスペースがなくなってしまいそうなので、今告ぎのゴミ捨て場を探していますが、住民の反対があるのでなかなか決まらないようです。

先月はごみ収集者がストライキを起こし10日間くらいの間、だれもゴミを収集しに来ることはありませんでした。このストライキは毎年あるのですが、嫌なものです。悪臭が凄いのです。日本のようにゴミを分別して、再利用したり燃やしたりすればいいのですが、そんな設備を作るお金はありません。問題山積みです。ギリシャでもいつかごみの分別が強制される日が来たら、ギリシャ人にできるでしょうか?

ギリシャと言う国は一つとても見栄っ張りな事をしています。オリンピックを間近に控えた頃から、空港のゴミ箱に異変が起きました。3種類に分別されているのです。燃える、燃えない、紙類と言うような分類だったと思います。他の国からの旅行者はきちんと守って捨てていました。ところがこのゴミはどこへ行くのでしょう? 結局同じゴミ捨て場です。私たちに分別を強制しても、結局は同じゴミ山に捨てるのです。おかしなことだとおもいませんか? 世界標準にあわせたのでしょうか。

ゴミを分別せずに出したい時に出し、家の中はぴかぴかにするギリシャ人。外を歩いていても、タバコの吸殻はどこにでも捨てます。以前、日本からの旅行者に「携帯灰皿を日本に忘れたのですが、ギリシャで買うことができますか?」と聞かれました。そんなものありません、町中が灰皿のようなものです。まあ、タバコは捨てますが紙くずとか空き缶などはわりあいきちんとゴミ箱に捨てています。自分の家はきれいに保つけど、外はかまわない。ベランダからカーペットの埃をたたいたり、モップの汚れを振るって落としたり。頭上注意です。

画像右上:島で一般的なホテルの共同バルコニーから見る景色。
画像左上:あふれ出しそうなゴミ箱へどんどんゴミを捨てる。
画像右下:何でも捨てます。植木を切った残りの木もすてます。
画像左下:収集が来なくて1週間程度経つとこうなります。もっとひどいのもあります。


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