■気ままなアテネの動物たち 2005.4.18 update

ギリシャには、野良猫、野良犬が異常に多い。元はと言えば、無責任な飼い主が飽きて、動物たちを捨てた結果、繁殖を続けてしまったのだ。家もなく、飼い主もいなくてかわいそうだとは思う。でも、アテネの街中で見る野良犬は自由気ままだ。まず、彼らはいつも同じ場所に陣取り、寝転がったり、道路に出て車に向かって吠え続けたり、車を追いかけたりして遊んでいる。

そういう光景を目にする観光客は、犬が車に引かれてしまうのではないかと気が気ではない様子だ。確かに、犬や猫が車に轢かれていることは良くある。毎日のように死骸を目にする。信号がない幹線道路などで轢かれてしまった犬や猫たちは、誰にも片付けてもらえず、きっと成仏できていないと思う。

豊かでないギリシャだから、こんなことにまで国のお金を使うことはできないということか。この国の未来が恐ろしい。こんな風に思っている人もいるとは知らず、捨て犬たちは強く生きている。大概がガリガリにやせていてお腹をすかせている感じがするし、やっぱり寂しいのかいつも群れになって行動している。

身近にいる自由な動物といえば、鳩。アテネの鳩もかなりお腹をすかせている。この街ではよく路上でパンを売っているのだが、その周りに落ちるパンくずを目当てに鳩は集まってくる。それはもう夢中に食べ続け、通行人のほうが気をつけないと、鳩を踏んでしまいそうなほどだ。鳩が車に轢かれていることも、犬ほどではないが良くある。鳩が。。。

乾物屋の店先に並んでいる麻袋入りの豆類に鳩が群がっている。ところが店の主人は見て見ぬ振り。追い払うこともしなければ、袋をとじることもしない。鳩にとってはまさに天国だ。車に乗っていると道の真ん中に鳩が何羽か群がっている。ゆっくりと車を進ませて、鳩が飛び立つのを待つのだが、一向に動こうとしない。こちらが気をつけていても、あまりに警戒心のない鳩たちを轢いてしまいかねない。同じく、ベランダにやってくる鳩も、よほど大げさに追い払わない限り逃げてくれないので困っている。

東京にいた頃は野良犬をたくさん見ることもなかったし、鳩を踏みそうになることもなかった。アテネの犬や鳩たちは何でこんなに人懐っこく、警戒心がないのか。ギリシャ人がおしゃべり好きで誰とでも話しているように、動物たちも同じなのか。

画像上:ミケーネの遺跡から見渡す山々。
画像下:プラカ地区のはずれ。野良犬たちが気持ちよさそうに昼寝をしている。全部で9匹もの犬が並んでぐっすり眠っていた。


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