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日本人にとって朝ごはんは、一日の食事の中でもっとも大切なものとされている。パン食にしたり純和風にしたり、家庭の主婦は朝から台所に立って作っている。今回はギリシャ人の朝ごはんについて報告します。
ギリシャは一日の中のメインの食事をお昼過ぎに取ります。けれど最近は日本と同じように、朝から夜まで働くため、いったん家に戻ってゆっくり食事をするというのは難しくなっています。週末はお昼にメインの食事を取ることができるのですが。
ギリシャ人女性、31歳、アゲリキの場合。彼女は私の通っていたギリシャ語学校の先生で、ギリシャ人にしては小柄でやせているほうだ。彼女の朝ごはんは、授業の合間11時ごろに飲む一杯のコーヒー。小腹がすいたときはたまに小さなクッキーをひとつかじる程度。午前中の授業の後はまた立て続けに午後の授業があるため、ゆっくりと昼食をとる時間がない。休憩時間にサンドイッチやクッキーをつまむ程度。帰宅は夜9時ごろという彼女は、一日の仕事を終えやっと初めてしっかりした夕食を取る。夜遅くに食べるものだから、翌朝食欲はない。
ギリシャ人男性、30歳、ヨルゴスの場合。彼は自宅でベルトを作って稼いでいる。自営業のため時間に拘束されることはないようだ。朝は5時半におきて(たいていギリシャ人の朝は早い)、一日の始まりのフラッペ(アイスコーヒー)を作り、仕事をしながらすする。その後も特に何を食べるわけでもなく、小腹がすくたびに砂糖とミルクを入れたコーヒーを飲む。そして午後2時ごろ家族と一緒に食事をする。そして、夕方から夜にかけては友人たちとカフェに行ったりしておしゃべりを楽しみ、夜遅い帰宅となる。そんなときはスブラキやピザを就寝前に食べることが多いという。あくまでも軽い食事として。だから朝はコーヒーのみでよいのだ。
ギリシャ人女性、34歳、ソフィアの場合。朝9時から夕方5時まで仕事をしている彼女。ギリシャ人らしく良く食べ体格もいい。朝はぎりぎりまで寝ているため朝食は取らない。会社のそばでコーヒーとチーズパイなどの軽食を買い、会社で食べるという。お昼は時間があまりないのでビスケットを食べたりして空腹を紛らわす。当然、帰宅時の6時ごろにはお腹はペコペコだ。空腹に任せて、かなりの量の夕食を食べる。
ギリシャ人女性、70歳、マリアの場合。一人暮らしの彼女は仕事もしていないため、お昼にメインの食事を取り、午後は昼寝という生活をしている。朝は牛乳、またはコーヒーにフリガニエーラというパンを乾燥させたものとチーズと決まっている。その後は昼食のために買い物へ行ったり料理をしたりしてすごし、午後1時ごろ昼食となる。昼寝からおきて夜10時ごろ寝る前になると、ちょっとお腹がすくらしく、お昼の残りを食べて即寝る。
こうしてみるとギリシャ人の朝に欠かせないのは、コーヒー。ほとんどのギリシャ人は家でしっかりとした朝食を取らない。一日に一度メインの食事を食べればそれでいいわけだ。日本のように昼食をとるための休憩時間はあまりなく、合間を見つけて空腹をしのぐという。そのためか、アテネも街を歩くギリシャ人は、歩きながら何かしら食べている。三食きちんと取りたい私としては、どうもこの習慣になれない。
画像上:ギリシャ人はインスタントコーヒーのことを「ネスカフェ」という。喫茶店でもネスカフェといって注文すると、粉の袋とお湯を出される。毎朝必要な、ミルクも日本で飲むような新鮮なもののほかに、あえて缶詰の濃縮を好む人も多い。画像中央の長細いものは、コーヒーと砂糖をミックスして、少量の泡を作るもの。自宅でも欠かせない。
画像中:10cm四方の小さいトースト。これを2枚くらいしか食べない。
画像下:日本のようにコンビニにずらーと菓子パンが並んでいることはなし。2種類くらいしかなく、おいしくない(しかし、ギリシャ人は大好き)。大体がクロワッサンの中にチョコレートやジャムが入ったもの。これも朝食として食べられている。
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