■ギリシャ人の働きぶり 2004.10.18 update

ギリシャ人といえば、マイペースでわがままで喜怒哀楽が激しく、楽しむために仕方なく働いているというイメージ。日本人と正反対。ギリシャに住むものとして、これらのギリシャ人気質を理解しないと大変なストレスに苦しむことになる。実際にアテネに住み、この街に慣れてきたにもかかわらず、いまだギリシャ人の働き振りには納得いかない。勤勉な典型的日本人の私が遭遇したギリシャ人とは。

日本ではおしゃべりをしながら仕事をすることがある。おしゃべりをしながら掃除をしたり、料理をしたり、会社であればコピーをとったり。ほんの数分話したりするが、その間も仕事の手は休めない。別に難しいことではない。けれどギリシャ人は、いったんおしゃべりを開始したら仕事の手は止まってしまう。99パーセント確かな情報だ。スーパーのレジでも、商品をバーコードにつけながら話すことはない。話し出したら話に没頭し、待っているお客さんのことは見えていない。話しながら手も動かしたらどんなに能率的か。ギリシャ人にはありえない行為だ。

世界中にあるマクドナルド。日本ではスマイル0円などというくらい、店員はしっかり教育されている。マニュアル通りといってしまえばそうだが、少しはギリシャにもその教育を取り入れてもいいかもしれない。大体こちらの人はサービス業をしていても、いつも笑顔を絶やさないなんてことは信条としていない(様な気がする)。しかし、マクドナルドのような世界的ファーストフードの店で待たされることが良くある。店員が話に夢中になっていることがほとんどだ。日本のファーストフード店のようにきびきびと働く姿は見ることができない。

同じファーストフードでもギリシャ名物スブラキ(串焼き)を売るお店は、まったく違う。肉を焼く熱い鉄板の前で、汗を流しながら無駄話ひとつせずに黙々と働くギリシャ人を見ることができる。彼らを見ると少し嬉しい。

こちらでギリシャ人と結婚した私は、ギリシャの役所を何度も尋ねた。ギリシャの役所は、典型的なギリシャ人がたくさん働いている。つまり、とってもマイペースで、仕事をしているという感じが伝わってこない。同僚との雑談のほうが楽しいらしく、いくら電話で問い合わせてもほかの電話番号を告げられ、たらいまわしにされるだけ。電話では埒が明かないのでわざわざ役所に出向いてみても、その当人の気分しだいで運命が分かれてしまう。少し難解なことを聞いたりすると、わからないと言われたり、まったくのでたらめ(ただ、本人は正しいと信じて疑わない)を教えられたりする。

どうしてこういう行為ができるのか、日本人の私には理解することができない。すごいことは、こうして怒りを感じるのは私だけで、ギリシャ人の夫は何も感じないようだ。ギリシャの役所の要求と日本領事館の要求することが、食い違っていたことがあり、いろいろと調べた結果、結局は日本側の言うことが正しかった。ギリシャ側、間違えを認め反省でもしてくれたらいいのだが、そんなこと知らなかったんだからしょうがないじゃん、という感じで開き直った。普通、責任を持って働いていれば、知らなかったなどということは許されないと思うのだが、彼らは平気で言ってのける。

大体のギリシャ人は自分が正しいと思っているようだ。怒鳴っているようなくらい大きな声で話し、少々わがままに主張し相手を納得させることができたら、ここでの生活は楽しいものだ。

画像上:スーパーマーケットの中。週末になると試食コーナーが出たり、商品を進める係りの人を配置したりしているけど、特に目立った行動をしないで、立っているだけのことが多く、買い物客と間違える。
画像中:スブラキ屋さんの従業員。いつも満員なのでおしゃべりする暇もなくひたすら肉を焼いている。
画像下:近くのディオニシウアレオパギトゥ通り。ここに来るギリシャ人は本好きのせいか物静かに本を選んでいる。オープン時間が18時から23時までというのも夜を楽しむギリシャらしい。


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