■ギリシアのクリスマス 2003.12.15 update

12月に入りギリシアも徐々に寒さが増してきました。ギリシアというと、『青い海と青い空』というのが大体の旅行者が持つイメージだと思いますが、冬はもちろん寒いです。北部の都市ではもうすでに雪が降っているところもあるようです。アテネで雪が降るのは非常に稀ですが、アテネ市内から3時間も車を走らせればスキー場に到着します。まだスキーができるほど雪は積もっていないようですが、年末から来年の3月ぐらいまではオープンしています。『ギリシアでスキー!』というのはどうでしょうか?

さて12月の大きなイベントというとやはりクリスマスが目玉だと思います。ギリシアはキリスト教(ギリシア正教)の国なので、キリスト教に関わる行事は国中で祝うことになります。しかし、他の欧州のカトリック国とは違い、ギリシアはクリスマスよりも復活祭の方がより大事だとされているので、クリスマスは教会でお祈りをするのよりもホームパーティーなどをして家族、友達と一緒に祝うほうが多いようです。もちろんこれには『年末は余り長い休みを取れない』という事実もあり、遠くの実家まで出かけるのではなく、アテネを離れないでパーティーをする、というのが本当の理由なのではないかと思います。

クリスマスに向けて、アテネの夜の雰囲気は徐々に派手になっていきます。町の中はクリスマス風の装飾が所々に施され、ライトアップされたクリスマスツリーや『おめでとう!!』と形作られた豆電球などが町を明るくしています。商店街でも、それぞれの店がクリスマスをそれぞれ独自の方法で装飾しているようで、周りの店と装飾合戦をしているようにも見えます。商店街の中にはクリスマスの装飾品だけを売る店もあります。このよう店を見ると、『あ、クリスマスが近づいてきてるんだな』と感じるようになります。このクリスマスの装飾品を売る店は、復活祭の頃には復活祭の飾りを売るので、つまり『イベント用品屋』という感じです。

クリスマスの飾りは、もちろん各家庭でもいろいろな方法でやっているようです。家の中にクリスマスツリーを置いて、内部だけをクリスマスの装飾を施すだけの家庭もありますが、中にはベランダを派手に飾り、街行く人の目を奪うような所もあります。このような家庭、個人的な推測ですが、年々増えているようで、中には一つのマンション全ての家庭が装飾しているような所まで出てきています。やはり『名誉心(それともただの見栄?)』の強いギリシア人にとって、他の家よりも派手に飾るというのは大切なことなのでしょう。今のところそんなに派手になっていませんが、これからどんどん増えていくのではないかと思います。

一方、昨年まではアテネの中心であるシンダグマ広場に大きなクリスマスツリーが飾られていましたが、今年は市長が代わったこともあり、今のところツリーを立てる様子はありませんでした。毎年あったものが急になくなると非常に寂しいのですが、来年のオリンピックに向けてアテネ市の財政難の事を考えれば当然の結果だろうと思います。もしかすると、国は苦しいけれども、各家庭は裕福になっているのかも知れない、と考えてしまう今日この頃です。

画像上:季節物屋のショーウィンドウ
画像下:クリスマスの町の様子


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