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今年もまたギリシアに暑い季節が到来しました。アテネは、五月の半ばで最高気温35度を記録し、これから先もっともっと暑くなるのでは、と今からすでに脅えています。
このような暑い夏の日に、ギリシア人が好む物、それはアイスクリームとアイスコーヒーでしょう。街中では、老若男女を問わず、手にアイスクリームを持ちながら道を歩いている光景を良く見ます。もちろんこれはギリシア人だけでなく、他の国からきた観光客の人も、ギリシア人につられるようにアイスクリームを食べているようです。アイスは町のどこにでもある「ペリプテロ」と呼ばれる、いわゆる日本のキヨスクで売っています。
そして、町のいろいろなところにあるカフェでは、アイスコーヒーを飲みながら友達と何時間も熱く語りあっているギリシア人、という光景がどこででも見られるでしょう。今回はこのアイスコーヒーについて紹介します。
ギリシアで一般にアイスコーヒーとして飲むのは『フラペー』と言って、ネスカフェを泡立てて、泡の部分とコーヒーの層に分かれている、ちょっとおしゃれな飲み物です。基本的に味は日本のアイスコーヒーと一緒なのですが、この『泡立てる』という部分がギリシア独特の方法です。泡を立てる事でコーヒーの味は変るのか?多分変らないでしょう。つまりは見た目と、コーヒーを作る人の自己満足を促す要素の強い行為です。
アイスコーヒーを飲むに当たって知っておいた方がいいのは、砂糖の量に関する表現です。どのお店でもアイスコーヒーを注文すると、ミルクを入れるか入れないかと砂糖の量を質問されます。砂糖の量の表現は非常にバラエティーに富んでいて、聞いた話によると20種類ぐらいの単語があるといいます。私の知っている限りで、6表現ぐらいです。
しかし表現がたくさんあるからといって、それぞれある決まった量を入れるのかと思ったら大間違いです。『メートリオ(中ぐらい)』という甘さでコーヒーを頼むと、基本的にはスプーン山盛り一杯ぐらいですが、なかには2杯、3杯と砂糖を入れて作る人もいます。こういう時、もし『グリコ(甘く)』と言ったらどうなっていたのかを考えると少し恐ろしいです。いつでも同じコーヒーの味を楽しみたいと思う人は、是非『スケト(そのまま、砂糖なし)』と頼んでください。
フラペ−以外のアイスコーヒーももちろんあります。『カプチーノ・フレド(アイスカプチーノ)』はアテネ市内のカフェならほとんど置いてあるはずです。時々、このカプチーノの上にはホイップクリーム(ギリシア語でサンディギ)や、シナモン(カネ−ラ)をトッピングしてくれるお店もあります。他にもアイスエスプレッソや砕いた氷を入れているコーヒー、アイスチョコドリンクだったり、お店によっていろいろな物を出すようになりました。しかしギリシアの田舎に行くとフラペ−以外のアイスコーヒーはないということも良くあります。まだまだギリシアの田舎は食べ物には保守的です。でも、そういうところでこそ本当のギリシアが楽しめるのかもしれません。
最近のギリシア国内の異常なまでのインフレが理由で、アイスコーヒーの値段もずいぶん上がっています。しかし基本的に3ユーロ払えば間違いなくアイスコーヒーを飲めるはずです (私の大学では1ユーロです!) 。ということでギリシアに来たら、是非『フラペー』を試してみてください。
画像上:アイスクリームの売っているペリプテロ
画像中:いつも満員のカフェ。
画像下:フラペーと水(1,40ユーロです)
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