■デトロイト化するペテルブルグ 2007.12.4 update

現在、サンクト・ペテルブルグのシュシャリ地区にトヨタが工場を建設していて、今年の末には第一号車がベルトコンベアから降りて出てきます。製造される車種は、カムリで、最初は年間2万台生産の予定。

トヨタ工場と道を挟んで向かい側には、今、ジェネラルモータースが工場を建てています。そのGMと反対側の敷地には、スズキ自動車の進出が決まっています。また、市の北の地区には日産が進出を決め、工場建設が始まっています。

先週、今度は三菱自動車がロシアに工場進出する方針を固めたニュースが流れました。2010年をめどに多目的スポーツ車(SUV)を中心に生産を始めるようで、工場の立地はサンクト・ペテルブルク周辺が有力とのことです。

三菱もペテルブルグに進出を決めれば、日本メーカーだけで4社。その他、GMと、お隣レニングラード州には、フォードもありますので、ペテルブルグ周辺地区に自動車メーカーが集中する形になります。この地区に集中する理由は、比較的インフラが整備されているのと、人材も豊富なこと。また、地区の政治経済も安定しているので、他地域に比べリスクが低いためでしょう。今後、自動車メーカーに続いて部品メーカーもこの地区に進出してくることが予想されます。

ここのところロシアは、原油高で経済が絶好調。中国、インドなどに続く成長市場なので各メーカーの競争も厳しくなってきています。今、ロシアで一番売れている外国車は、フォード・フォーカスです。ただし、フォーカスは、レニングラード州で製造されています。その次に人気なのが三菱ランサー。ランサーの前回のモデルは、ロシアのカーオブザイヤーも受賞しています。新型モデルも最近街でよく見かけるようになりました。

日本の自動車メーカーの中で一番売れているはやはりトヨタですが、その次は三菱が走っています。ロシアに進出を決めている日産、スズキの他、ホンダやマツダもよく売れています。ホンダが、ヨーロッパで売っている車の3分の1はロシアで買われています。ロシア市場へホンダの高級車ブランド、アキュラの投入も決まりました。マツダも今年5ヶ月で昨年に比べ16%の伸びを示しています。人気のMazda3(日本名はアクセラ、「ファミリア」の後継モデル)は、今注文すると8ヶ月待たないと手に入りません。トヨタ・カムリも順番待ちしないと手に入らない状態です。

94年にペテルブルグに来て、日本車が全くと言っていいほど走っていなかったのに驚いた記憶がありますが、これから初めてロシアに来る人は、日本車の多さに驚くことでしょう。特にレクサスや(トヨタ)インフィニティ(日産)といった高級車の多さに・・・。


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