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ポール・マッカトニーやローリングストーンズのコンサート会場ともなったエルミタージュ美術館前の宮殿広場ですが、今度は広場に人工の氷を張り、スケートリンクを造る計画が持ち上がっています。オープンは12月1日で、3ヶ月間の営業が予定されています。
宮殿広場は、街の中央広場で、集客力もあるので、このように様々な目的に使われていますが、催されるイベントによっては、文化人をはじめ、市民から反対されることもしばしばあります。今回のこのスケートリンク計画もエルミタージュ館長をはじめ一部の市民が反対しており、先日も宮殿広場にてスケートリンク開設反対集会が開かれました。
反対グループのとった反対活動の作戦がこれまた変わっていて、ニュースで報道されていました。「宮殿広場にサッカー場を!」、「宮殿広場にスイミングプールを!」、「宮殿広場にゲレンデを造ろう!」と道行く人に呼びかけ、スケートリンクを許したら、今度はこうなりかねないと警告していました。
今回は、市長がスケートリンク開設に賛成しているのと、モスクワの赤の広場でもここ数年冬になるとスケートリンクを造って、市民に有料で開放している例もあるので、今年は宮殿広場にもスケートリンクができる可能性は高いです。ただし、モスクワの赤の広場スケート場は、入場料が600ルーブル近く(約3,000円)まで上がったと聞いているので、ペテルブルグでは、せめて200ルーブルぐらいに抑えてもらいたいところです。
その他、宮殿広場での開催が計画されたが、激しい反対を受けたイベントとして、国際映画祭があります。これは宮殿広場にかなり大掛かりな設備を建設しようとして反対されました。映画関係者と、ペテルブルグ市文化人ならびに美術関係者との対決となり、文化大臣も反対の立場をとったため、現在は映画関係者側が引いた状況です。この手の争いは、大抵資金力と政治力の強い方が勝ちますが、市民側が勝つこともたまにあります。
例えば、10年ほど前、宮殿広場でビール祭りが開かれましたが、街の中心に酔っ払いが大量に発生した上、開催者側がトイレを必要分用意しなかったため市中心の中庭が公衆トイレ化し問題となったので、その後、宮殿広場でビール祭りが開かれることはありませんでした。
今でこそビール祭りがあったり、ロックコンサートが催されたり、スケート場ができる多目的広場ですが、中学や高校の歴史で出てきた「血の日曜日事件」(*)があったのもこの宮殿広場だったのです。
(*)血の日曜日事件:1905年1月22日、ロシア帝国の首都サンクトペテルブルグで行われた労働者のデモに対して政府当局が発砲、多数の死傷者を出した。
画像上:夏の宮殿広場。
画像下:冬の宮殿広場。冬には天然の氷が張ります。この画像を撮影した一昨年の2月にはマイナス20℃でした。 |