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サンクト・ペテルブルグでは、毎年夏の終わりにアグロルーシといわれる農業祭が開かれます。この農業祭では、ロシア各地、海外から農作物の生産者や、農業機械などのメーカーが製品を展示、販売します。半分展示会、半分バザールといった雰囲気です。
毎年レンエキスポという展示会場で開かれますが、今年はレンエキスポ(幕張メッセ、東京ビッグサイトのようなイメージ)の他、ソフホーズ(国営農場)“ジェツカセリスコエ”の二ヶ所で行われ、ロシア国内42地域から1,000以上の団体、海外からは20カ国から60団体が出展しました。開催式にはロシア連邦政府の農業大臣やペテルブルグ市長、お隣レニングラード州の州知事や海外からの来賓も出席し、大々的に行われました。
この展示会は、農業機械や肥料等のメーカーが、農場経営者等に製品を紹介したり、農作物の生産者が小売業者等に製品を紹介したりする場として大変役立っています。また、一般市民には、生産者から直接安くて新鮮な製品が買える場として喜ばれ、毎年沢山の市民がアグロルーシを訪れています。私も一般市民として毎年この農業祭は欠かさず訪れています。
この農業祭で私が毎年買うものといえば、まずハチミツ。ロシア各地からハチミツの生産者が一堂に集まるので、試食しながら自分の気に入ったハチミツを買うことができます。ハチミツと言っても、色々あって、蜂の集まる花によって蜜の色も味も全く違います。また、それが業者によって少しずつ違うので、どこでどうやって作っているのかなど養蜂家から話を聞きながら選ぶのも楽しみの一つです。どの養蜂業者もハチミツの他に、生のプロポリスも売っているので、それを買って自分でウォッカに入れて、薬酒を作ったりもしています。この薬酒の作り方は、数年前にこの農業祭で一人の養蜂家から教わったのですが、風邪を引いたときに飲むと意外と効きます。
ハチミツの他には、メロンやスイカといったフルーツや野菜類も安く買うことができます。メロンやスイカは、店で普通に買ってもそれほど高くありませんが、ここではさらに安く買えるので欲張って大きなメロンを買います。ハチミツもそうですが、農作物は交渉すれば、安くしてくれます。特に最終日には、出展者は全部売って身軽で帰りたいので、値引きしてくれるどころか、ただで配ったりもします。
新鮮なものが安く手に入るほか、ここでは訪問客のためにコンサートなど各種催しも毎日行われています。民族舞踊が主ですが、ロシアだけではなく、ベラルーシ、グルジアなど農業再参加国の民族舞踊も見ることができました。お腹がすいたら、露天でシャシュリク(串焼き)や、プロフ(チャーハンのようなもの)を買えるので、休日には一日楽しむこともできます。
画像上:パンと塩で客を迎える民族舞踊団
画像中:農作物出展者
画像下:民族舞踊団(レニングラード州) |