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ロシアには男性を祝う日と女性を祝う日があります。男性を祝う日は2月23日。これは、今では「祖国守護者の日」と呼ばれ祝日となっていますが、私がロシアに来た当時(94年)はまだ「ソ連軍と海軍の日」と呼ばれ平日でした。この日が祝われるようになったのは第一次世界大戦中1918年にカイザーのドイツ軍からソビエト国家を守るため労働者と農民からなる赤軍が結成されたことが元となっています。1923年から正式に「赤軍の日」として毎年2月23日が祝われるようになりました。
第二次世界大戦後1946年から「ソ連軍と海軍の日」と呼ばれるようになり、1995年、下院の決定により、この日は「カイザーのドイツに赤軍が勝利した日(1918年)、「祖国守護者の日」として制定されました。今までこの日は労働日だったのですが、2、3年前から祝日となり、今年は2月23日が金曜日だったので三連休となりました。
では、実際にこの日がどう祝われるかと言いますと、学校では女子生徒が男子生徒や先生にチョコレートなど(気持ち程度)をプレゼントします。職場では、全員で仕事を早めに切り上げてシャンペンやオープンサンドでお祝いします。女性スタッフがお金を出し合い、男性スタッフにウォッカなど(気持ち程度)をプレゼントします。このお祝いは、2月23日が休みなので、学校や職場では前日の22日に行われます。
この「男性の日(祖国守護者の日)」から2週間すると「女性の日(国際婦人デー)」がやってきます。この日は、国際婦人デーと呼ばれるぐらいなので、祝われるのはロシア国内だけではありません。「国際婦人デー」は、1904年3月8日にアメリカ合衆国のニューヨークで、女性労働者が婦人参政権を要求してデモを起こしたのを受け、ドイツの社会主義者・クララ・ツェトキンが、コペンハーゲンで行なわれた国際社会主義者会議で「女性の政治的自由と平等のためにたたかう」記念の日とするよう提唱したことから始まったそうです。ロシアで、最初に「国際婦人デー」が祝われたのは、1913年。第一次世界大戦が始まろうとしていたころロシアの女性たちが平和運動の一環として「国際婦人デー」を祝ったようです。
実際、この「国際婦人デー」がロシアでどう祝われるかと言いますと、「祖国守護者の日」の逆のパターンです。学校では、男子生徒が女子生徒に、職場では男性スタッフが女性スタッフにプレゼントをします。これは、日本のバレンタインデーとホワイトデーの関係によく似ていて、10倍返しも当たり前。家族や親戚、友達、職場に女性が多いとかなり出費がかさみます。
「国際婦人デー」には、必ずと言ってもいいほど花を贈ることになっていますが、この日の前々日あたりから花が急に値上がりするのがいつものパターンです。贈る花は何でもいいのですが、ミモザの花(ギンヨウアカシア)が象徴的です。この時期に街でミモザの花を見かけると、今年も「国際婦人デー」の時期が来たかとしみじみ財布の中身を確認してしまいます。
画像上:ポスター 「赤軍に栄光あれ!」
画像下:ミモザの花(ギンヨウアカシア) |