■サンクト・ペテルブルグ日本語補習校 2006.11.7 update

私がサンクト・ペテルブルグに住み始めてから12年経ちましたが、ペテルブルグに在住している日本人の数は当時からそれほど増えていません。大体150人から200人ぐらいです。3ヶ月以上住む場合、総領事館へ在留届というものを出さなければいけないのですが、長期間住んでいても在留届を出していない人や、既に帰国しているのに在留届を出したままにしている人もいるので、正確な数はわかりません。ペテルブルグ市の人口が500万人弱ですから、200人というのは微々たる数です。ちなみに、ペテルブルグに住む中国人の数は、学生だけで約3,200人、その他が約1,000人と言われています。この数字は実際もっと大きいでしょう。

ペテルブルグに住む日本人の殆どは、当地の大学や音楽院、バレエ学校で学ぶ留学生で、その他は、在サンクト・ペテルブルグ日本総領事館の職員とその家族、当地にオフィスや工場、店を持つ会社のスタッフとその家族です。今まで当地に本格的に進出している会社は、JTとNECの2社だけでしたが、昨年トヨタ自動車がサンクト・ペテルブルグに工場建設を決めてから、トヨタ紡織や他の部品メーカーも続いて進出を決めています。また、トヨタに続いて日産も当地に工場建設を決めているので日産系の部品メーカーも出てくることが予想されます。

こうして日本の会社が次々に進出してくると、当然日本人スタッフの子供たちが通う学校も必要になってきます。今、当地で日本人の子供たちは、外国人の子供たちが通う学校に通い、英語で授業を受けています(中にはロシアの学校に通う子もいるかもしれません)。いずれにせよ授業は全て外国語なので、日本語を話せるのは家庭内だけとなります。一般的にこのような環境で育つ子供は日本で育つ子供より日本語のボキャブラリーが乏しかったり、日本語の読み書きに問題があったりすることがあります。

昨年そんな日本人の子供たちのために当地に日本語補習校が設立され、先月1周年を迎えました。子供たちは、毎週水曜日に当地にある日本センターの一室で、4時から6時までの2時間国語の補習授業を受けています。昨年度は、5人の子供たちが日本語補習校で学んでいました。今年度は今のところ3人だけです。ちなみに首都のモスクワには日本人学校があり、今年度初めて生徒数100人の大台に乗ったようです。それでもロンドンや上海のように日本人学校が複数ある町とはまだ比べものになりません。

ペテルブルグの日本語補習校では、毎週子供たちが各自国語の教材を持参して、教材に沿って先生に見てもらいながら学んでいます。普通の授業のほか、2ヶ月に一度の習字の授業や、新年会などの季節行事も催されます。日本語補習校は、子供たちにとって同年代の友達と母国語でおしゃべりできたり、外国にいながらにして日本の行事を体験できたりする憩いの場所となっています。これからもペテルブルグの日本語補習校が存続し、いずれは日本人補習校から日本人学校に格上げ(*)されたらいいなと思います。

(*):日本語補習校は在留邦人の子どもの国語等の学力維持のために設立している補完的教育施設であるのに対し、日本人学校は日本の教育関係法令に準拠して小学校又は中学校における教育に相当する教育を行うことを目的とする全日制の教育施設

画像上:習字の授業(2006年9月)
画像下:振り付けつきで歌う子供たち(2005年クリスマス会)


<<もどる