■隣国エストニアへ行った理由 2006.10.3 update

先日、お隣エストニアへ行ってきました。渡航目的は、ロシアのミグレーション(出入国)カードの書き換え。ロシアにはミグレーションカードと言うとても面倒なものがありまして、ロシアへ入国する外国人はそれを国境で記入し、スタンプを押してもらい、滞在先で外国人登録をして、ロシア国内にいる間、それをパスポートと一緒に常時携帯していなくてはなりません。宿泊先がホテルの場合は、ホテルが外国人登録元となります。

この外国人登録には諸説ありまして、ビジネスビザの場合、定期的にロシアから出なければならないと言われています。三ヶ月に一度出国しなければいけないと言う人もいれば、六ヶ月に一度と言う人もいます。役所で聞いても、よく分かっていないと言うか、統制されていないと言うか、毎回違うことを言われるのでいまだに本当の法規がどうなっているのか分かりません。

今までの経験からして半年いても特に問題はなかったので、できるだけ長くとどまっています。今回、一時出国することになったのは、外国人登録のスタンプを押すところがもうなくなってしまったから。そんなつまらない理由でこの忙しい中、ロシアを出ることになりました。

サンクト・ペテルブルグは地理的に恵まれているので、出国するのはそう難しいことではありません。今回私が選んだ出国先は、バルト三国の一国、エストニア。時間があればエストニアの首都タリンまで行ってゆっくり観光してきたかったのですが、今回はそう時間もなかったので国境の町ナルヴァまで行って、その日に引き返してきました。ナルヴァまでは車で約3時間ですが、国境があるので4時間半ぐらいかかります。バスですと片道1,300円ぐらいです。往復2,600円で外国に行けてしまうのです。

バスでペテルブルグを出発すると、途中一回トイレ休憩をとり、3時間ほどでロシア国境の町イヴァンゴーラドに着きます。ここで自分の荷物を全部持って一旦バスから降り、パスポートコントロールと税関のある建物に行かなければなりません。バスには45名の乗客が乗っているので多少時間がかかります。

ロシアの国境検査が終わるとまたバスに乗り込み、300メートルほど離れたエストニアの国境でまた検査があります。ここでは降りる必要はありません。エストニアの税関職員がバスの中へ入ってきて乗客からパスポートを集めます。パスポートに入国スタンプを押している間に簡単な荷物検査があり、それで終わりです。この国境での検査を終えて最初のバス停ナルヴァで私は降りました。ロシアへ帰るバスの時間まで2時間ほどあったので、ナルヴァの街を少し歩きました。

ナルヴァの観光名所は、なんと言っても中世のお城ナルヴァ城。今はゲルマンと呼ばれていて、中は歴史博物館になっています。ナルヴァとロシア国境の町イヴァンゴーラドとの間にはナルヴァ川が流れています。ゲルマンのちょうど対岸ロシア領にも同じような建物が見えました。こちらはイヴァンゴーラドの要塞です。

今回はあまり時間がなかったのでゲルマンだけ観てナルヴァ観光は終わりました。そして、またバスに乗り同じ道を今度は逆戻りしました。ナルヴァに来た理由は、つまらない理由でしたが、とても新鮮な印象を得ることができました。いつかまた、今度は観光目的で来られたらと思います。

画像上:ペテルブルグ・ナルヴァ間を移動するバスの車窓から見えるロシアの田園風景。
画像中:ナルヴァ城ゲルマン(エストニア領)。右後方に小さく見えているのは、イヴァンゴーラド要塞(ロシア領)の一部。
画像下:イヴァンゴーラドの要塞。手前はナルヴァ川。


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