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世の中には、「世界三大○○」というものが色々あります。しかし、大抵の場合、誰が言い始めたのか不明で、本当にそれが三大なのか怪しいものが幾つもあります。こんなことを言うと非国民と叱られるかもしれませんが、「世界三大美女」が、クレオパトラ、楊貴妃、小野小町だと思っているのは日本人ぐらいです。小野小町を知っている外国人は、まずいません。私も小野小町を強く推す筋合いは全くないのでこだわりませんが、「世界三大料理」が、中華料理、フランス料理、日本料理だというのは譲れません。私の知り合いの中には、日本料理の代わりにロシア料理やトルコ料理を加える人がいるので、よく言い争いになります。
美女と料理の話は置いておきまして、今日は美術館のお話。この美術館にも世界三大美術館と言われるものがあります。しかも、ここでも諸説あります。諸説あるのもおかしくありません。なぜなら、何を基準に三大としているかによってランキングが変わるからです。例えば、美術館の総床面積なのか、所蔵品の数なのか、それとも年間入場者数なのか。総合的にみて、三大と名乗れそうな美術館が世界には五つから七つぐらいありそうです。
中でもこれは絶対にはずせないのが、当地にありますエルミタージュ美術館。恥ずかしながら、他の三大美術館に行ったことがないので比較できませんが、エルミタージュは名実共に巨大かつ偉大な美術館です。
「エルミタージュ」とはフランス語で「隠れ家」を意味する言葉で、エルミタージュ美術館は、歴代皇帝の宮殿である「冬宮」、エカテリーナ2世の私的サロンであった「小エルミタージュ」、「旧エルミタージュ」、「新エルミタージュ」、冬運河を挟んで建てられた「エルミタージュ劇場」、旧参謀本部の東棟の6つの建物から構成されています。現在、エルミタージュ美術館には400を超える展示室があり、その所蔵品は300万点にも及ぶとされています。エルミタージュのコレクションは、古代エジプト、古代ギリシャや古代ローマのものからモネやルノアールといった印象派の作品、中国やインドの芸術、中には日本の根付のコレクションまであります。
全ての展示品を一日で見ようとしても不可能です。ツアーの観光では、平均3時間がエルミタージュ観光に割り当てられています。ツアー客(特にご年配の方々)は、3時間では少なすぎる!と最初は張り切っているのですが、1時間ぐらいガイドさんに連れられて歩くと、もう十分といった様子です。個人で訪れる場合は、できれば2日間に別けて見たほうがいいでしょう。どうしても時間に限りがある場合は、最初から見たいものを絞っておいて、ピンポイントで見ることをお勧めします。ただし、館内が広いので見取り図を見ながら歩かないと迷ってしまいます。私は何度も行っているのですが、いまだに迷います。
エルミタージュ美術館では定期的に展示品の入れ替えや、一時的な展示会があるので、いつ行っても新しい印象を得ることができます。近くにこんなに大きな美術館があって、行きたい時に行けるのはとてもすばらしいことだと思います。
画像上:エルミタージュ美術館外観
画像下:エルミタージュ美術館館内
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