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ロシアの学校は、9月1日に始まり5月の末に終業となります。毎年、9月1日に入学式、5月の末に卒業式が催されます。今年は、ロシア人の友人の一人娘が高校を卒業するとあって、私もその卒業式に参加してきました。
ロシアでは、始業式に「最初の鐘」を鳴らし、終業式に「最後の鐘」を鳴らす儀式があります。この鐘を鳴らす儀式はどこの学校でも行われるようですが、式の内容は各学校によって様々なようです。今日は、私が出席した友人の娘さんの卒業式の様子について書きたいと思います。
学校の卒業式に出席するのは、自分が日本の高校を卒業して以来でした。卒業式というと、感動して泣くイメージでしたが、ロシアの卒業式は違いました。まず、卒業式の会場となったホールの雰囲気からして違います。飾りつけに、風船や色画用紙がふんだんに使われていて、日本の卒業式のような重々しい雰囲気は全くありませんでした。そして、保護者が見守る中、卒業生が入場するのですが、みんなとても陽気でした。
国歌斉唱の後、先生や保護者、在校生の代表が祝辞を述べ、それに対して卒業生代表がお礼の言葉を述べて式の厳粛な部分は終わりです。驚いたことに、先生や保護者はもちろんのこと、祝辞を詩にして述べた1年生の誰一人として紙を見ませんでした。全員が自分のスピーチを丸暗記していたのです。こういうことは、やっぱり小さいうちから癖をつけないといけないなと思いました。
その後で、卒業生にとって学校生活「最後の鐘」を鳴らしました。「最初の鐘」の時もそうですが、この儀式では、最高学年の背の高い生徒が1年生を肩に乗せて、その1年生が鐘(ハンドベル)を鳴らします。中には、泣いている人もいましたが、全体的には卒業式とは思えないほど明るい雰囲気でした。
その後、休憩を挟んで、今度は卒業生からお世話になった先生方に贈るショーが始まりました。これがまた卒業式とは思えない内容で驚きました。ロックにセクシーダンス、お笑いと何でもありです。ソ連時代はもっと厳粛だったのだろうと思いますが、この自由で開放的な生徒たち、それに対する保護者や先生方の寛容さに改めてロシア人の懐の深さを感じました。
学校での式はこれで終わりですが、卒業生にとって卒業式はまだこれで終わりではありません。この後、保護者が一番気をもむ部分が始まります。大抵の場合、この後、卒業生は予め予約したバスに乗って市内の観光名所を周ったり、船を借り切って運河クルーズをしたりするようです。そして家に帰るのは、夜中になるのが普通です。私の友人の娘さん(17歳)も朝帰りだったようです。
日本では大学生が急性アルコール中毒になることがありますが、ロシアではもう少し早く、高校の卒業式の後でなることがよくあります。卒業式では、先生方も保護者もシャンパンまでは認めているようですが、中にはカバンにウォッカを忍ばせてくる生徒もいるようです。卒業生を乗せたバスの中を想像するのが少し怖い気もします。
画像上:「最後の鐘」を鳴らすところ。最高学年の背の高い生徒が1年生を肩に乗せて、その1年生が鐘(ハンドベル)を鳴らします。
画像下:卒業生から、お世話になった先生方に贈るショーの模様
【短信】こちらも、ようやく夏らしくなって来ました。(6/20)
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