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ロシアといえば寒い。寒いといえば氷。ということで、ここサンクト・ペテルブルグでも氷関係のイベントが毎年あります。
まず1月には氷の彫像コンテストがありました。今年は、オランダ、イギリス、ラトヴィア、そして地元ロシアから彫刻家が参加しました。例年ですと、彫刻の題材は自由なのですが、今年はデンマークの作家、アンデルセンの生誕200周年記念ということで、アンデルセンの作品にちなんだ彫刻が作られました。参加者は、2m×2mの作業場面積と7個〜10個の氷のブロックが与えられ、24時間以内に作品を仕上げなくてはなりませんでした。ですので、出来上がった彫刻は、札幌雪祭りで見られるような大きなものではありませんでした。
エルミタージュ美術館館長をはじめ、文化人やスポンサーからなる審査委員会による審査の結果、優勝したのはペテルブルグの彫刻家ドミトリー・クレメンコ氏で、作品はアンデルセンと彼の童話に出てくるキャラたち。私は、人魚姫だけはすぐ分かりましたが、あとは思い出せませんでした。今年の1月前半は例年より暖かく、コンテストの行われた日もプラス1℃。残念ながら作品は1週間ぐらいで融けてしまいました。
氷の彫刻コンテストが終わって間もなくすると、今度は宮殿広場で氷の宮殿の建設が始まりました。この頃には、幸い(?)厳しい寒波が押し寄せて、氷が融ける心配はありませんでした。氷の彫刻コンテストは毎年開かれますが、氷の宮殿が建てられるのは今年が初めてです。正確に言うと、初めてではなく、二度目です。初めて建てられたのは、1740年。女帝アンナ・イオアンナヴナの即位10周年とトルコとの戦争における勝利を記念して、建築家ピョートル・イェロプキンの設計により宮殿広場に氷の宮殿が建てられました。当時の氷の宮殿の設計図が今も科学アカデミー図書館に保存されていて、今回建てられたのは当時の氷の宮殿のコピーだそうです。
この氷の宮殿は、中に3部屋ある建物、氷のサウナ、象の滑り台からなっていて、2月8日にオープンしました。入場料150ルーブル(約600円)で入場できて、中にある氷のバーでカクテルを飲んだりすることもできます。当初の計画では、有料でサウナも開放するはずでしたが、町の真ん中でサウナはいかがなものかという倫理上の問題で開放されませんでした。結局、サウナが焚かれたのは、オープンした2月8日のみ。
また、2月14日のバレンタインデーには、この宮殿にて結婚式が挙げられました。もっとも、本当の式は別の場所で挙げて、そのあとに記念撮影の場所として使われたようです。氷の宮殿で結婚式なんて滅多に出来ることではないので一生の思い出になることでしょう。ちなみに、1740年にも氷の宮殿で結婚式が行われたという記録が残っています。この宮殿は、天気が許せば、3月10日まで市民や観光客に開放されているようです。
画像上:氷の彫像コンテストで優勝したドミトリー・クレメンコ氏の作品、アンデルセンと彼の童話に出てくるキャラたち
画像中:宮殿広場の氷の宮殿
画像下:氷でできた象の滑り台
【短信】こちらは一時、寒さが落ち着きましたが、週末にまた寒波が押し寄せるようです。(2/26)
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