■CIS学生日本語弁論大会 2005.12.5 update

10月にロシアをはじめとするCIS諸国(Commonwealth of Independent States)の各地で、日本語弁論大会が催されました。そして、この各地で行われた大会の勝者が、11月12日にモスクワに集まり、第18回CIS学生日本語弁論大会が行われました。CISには、バルト三国をのぞく旧ソ連の12共和国が加盟しています。東は、ロシアの極東地域(ウラジオストックやサハリン)から、西はウクライナやベラルーシ、南は中央アジアからはるばる総勢25名の参加者が集まりました。

この大会の主催は、在ロシア日本大使館とCIS日本語教師会。助成として国際交流基金、また、20社あまりの会社(主に日本の)が協賛していました。参加者の交通費や入賞賞品は、主催者ならびに協賛各社から贈られました。私は、このCIS学生日本語大会運営とは、全く関係がないのですが、サンクト・ペテルブルグ代表になったカーチャの友達代表として、(自腹で!)モスクワまで応援に行ってまいりました。

モスクワには、余裕を持って、大会前日に到着しました。カーチャは、大会を前にして緊張していましたが、私は久しぶりのモスクワにちょっと興奮して、観光に夢中でした。大会当日、朝10時に発表の順番を決めるくじ引きがあり、カーチャは、運よく2番を引きました。最後の方まで緊張して待っているのは辛いので、本人も2番で喜んでいました。午後1時に開会し、日本国大使の挨拶や、審査員の紹介があった後、弁論が始まりました。発表時間は、各自5分と決められています。5分経つとベルが鳴り、ベルが鳴った後も続けられますが、減点となります。各自発表の後、審査員の方から質問を受けました。

ペテルブルグ市の大会も見てきましたが、さすが、全CISレベルともなると、皆上手です。特に中央アジアの参加者は、言語グループが近いのか発音もすごくきれいでした。顔もアジア系で我々に似ているので、中には日本人と区別がつかない人もいたくらいです。弁論のテーマは自由で、各々の好きなテーマを選びました。実際に自分が体験した洪水の時の様子を話した人、ロシアに蔓延するアルコール中毒をテーマにした人など、25人が様々なテーマで話し、とても聞き応えのある大会でした。

今年優勝したのは、テーマ“微笑み”で発表した、イルクーツク国立言語大学東洋語学部のマリツェヴァ・マリヤさんでした。ペテルブルグ代表のカーチャは、一歩届かず惜しくも2位。カーチャの題は、“もったいない”でした。日本語弁論大会は、何度も聞いていますが、こうした身近なテーマが好まれるようです。“北方領土問題”や“日ロ関係”といった難しいテーマを選ぶ人もたまにいますが、このような難しいテーマで上位に入賞する事は滅多にありません。

今回1位になりました、マリヤさんには、日本航空で行く日本の旅が贈られました。そして、2位のカーチャには、アエロフロート航空で行く日本の旅が贈られました。この1位、2位の賞品ですが、モスクワ‐東京の往復チケットと宿泊費が含まれています。

しかし、イルクーツク在住のマリヤさんの場合、イルクーツクから日本へ飛ぶ直行便があるのにもかかわらず、モスクワまで飛んで、そこからJALに乗り換えて日本まで行かなければなりません。仮に、ウラジオストックの人が優勝したら、ウラジオから2時間で日本まで行けるのに、9時間かけてモスクワまで飛んで、モスクワからまた10時間かけて日本まで飛ぶというすごい遠回りをしなければならないことになります。ウズベキスタンの首都・タシケントの場合も同じです(関空や成田からの路線がある)。優勝者が、モスクワ以西に住む人とは限らないので、今後、賞品である日本行きの航空券に関しては検討しなおした方がいいのではないかと思いました。

画像上:第3回サンクトペテルブルグ日本語弁論大会「子供の部」の参加者
画像下:第18回CIS学生日本語弁論大会の入賞者と審査員の方々


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