|
短い夏の間に、冬にできないことを思いっきり楽しむのがロシア人の夏の過ごし方。その一つに、自然の中でするバーベキューがあります。ロシア人は、アウトドアでバーベキューをするのが大好きです。今年も、そんなロシア人の友達と何度かバーベキューに行きました。
バーベキューに行くには、下準備が必要です。前日に串焼き用の肉や野菜を買って、下ごしらえをします。肉は大抵、豚肉を使います。豚肉の塊を買って、適当な大きさにぶつ切りにします。ロシア人の適当な大きさとは、かなり大きくて、5センチ×4センチ×3センチぐらい。焼いているうちに縮んで少し小さくなりますが、元が大きいので中まで焼けるのに時間がかかります。
適当な大きさに切った肉は、輪切りにした玉ねぎと一緒にタレに漬けて一晩寝かせます。こうすることによって、味がしみ込み、やわらかくて美味しく焼きあがります。タレは、好みでマヨネーズベースや、酢ベースに香辛料を加えたりします。たれに漬かった肉は、その漬けた容器に入れたままバーベキューをする場所までもって行き、現地で専用の串に刺して焼きます。
普段、家で殆ど料理をしないロシア人男性も串焼きだけは得意という人が結構います。ロシアでは、串焼きを作るのは男性の仕事と決まっています。バーベキューは、ロシア人男性の腕の見せ所の一つなのです。男性陣が串焼きを焼いている間に、女性陣はサラダを作ったり、おしゃべりに興じたりします。
私がロシアへ来た当時(10年以上前)のバーベキューと、今のバーベキューは、ちょっと変わりました。昔のバーベキューは、まず、石やレンガで炉を組み立てて、森へ燃やすための木を探しに行くところから始まりました。それが、最近ではスーパーで安いバーベキューセットが売られているので、それと炭を買えば、簡単にバーベキューが始められるようになりました。なんだか味気ないバーベキューになりましたが、炭の方が火力の調節が簡単で、焦げずにうまく焼けます。
また、スーパーでは、串焼き用に、あとは焼くだけに調理された肉も売られています。しかも味付けも何種類かある中から選べます。つまり、バーベキューをしたくなったら、スーパーでバーベキューセットとバーベキュー用の肉を買えば、直ぐにでもできてしまうのです。これでまた一つ、ロシア人男性の腕の見せ所が減ってしまいました(ただし、組み立て式の炉や炭はスーパーで買いますが、肉はやっぱり自分で味付けした方が美味しいということで、今でも前日から自分たちで準備しています)。
バーベキューをするには、場所選びも重要です。特に好まれるのは、川や湖、海など水のある場所。暑い日には、水遊びとバーベキューの両方が楽しめますから。今年は、もう外でバーベキューをするには寒くなりました。また来年の野外バーベキューが楽しみです。
画像上:串に肉を刺しているところ
画像中:串焼を焼く男性陣
画像下:バーベキュースポットのひとつ、ネヴァ河
|