■白夜を楽しむ 2005.8.1 update

最近、少しずつ日が短くなってきました。それでも、日の出は5時ごろ、日没は11時ごろです。ペテルブルグは、緯度が高いので(北緯60度)、5月の末から7月後半にかけて白夜が楽しめます。

白夜のピークは、6月21、22日辺り。その時期、太陽は一応沈みますが、ちょっと変わった沈み方をします。水平線に対して垂直に沈んでいくのではなく、緩やかな角度で沈んでいき、隠れたと思ったら、4時間ぐらいでまた出てきます。太陽が沈んだ後も、沈んだ辺りが1時間ぐらい明るく、日の出の前も薄っすらと明るいので、一晩中真っ暗になることはありません。

この白夜も観光の目玉の一つと考えられていて、白夜の時期にはロシア内外から沢山の観光客がペテルブルグを訪れます。ペテルブルグ市民も、白夜が大好きで、6,7月の週末には朝まで散歩する人が沢山います。勿論、ただ散歩するわけではありません。ペテルブルグのもう一つの名物として、跳ね橋があります。この跳ね橋を見るためにわざわざ深夜に散歩するのです。

ペテルブルグは、ラドガ湖からフィンランド湾に流れるネヴァ河の下流に位置していますが、この間を大型船が通るためにネヴァ河に架かっている橋が深夜から早朝にかけて上がるのです(午前1時30分から5時ぐらいの間)。この上がった跳ね橋を眺めながらネヴァ河の河岸通りを散歩するのが、ペテルブルグっ子の夏の楽しみです。

最近では、この跳ね橋を見に来る市民や観光客を相手にしたビジネスも盛んになってきました。ネヴァ河の河岸通りには、24時間営業のカフェバーが、夏の間だけオープンします。また、ネヴァ河クルーズも24時間楽しむことが出来ます。橋が上がる瞬間を船の上から、橋の直ぐ側で眺めるのはとても見ごたえがあります。ただし、橋が上がるのは、いいことばかりではありません。夢中で散歩をしていて、島と島を結ぶ橋が上がってしまって、自分の住む島へ朝まで帰れなくなることがよくあります。

今年の白夜の時期には、もう一つの楽しみがありました。街の中心にイサク聖堂という世界で3番目に大きな聖堂があり、普段もこの聖堂の展望台に上ることができるようになっていますが、白夜の時期には特別に夜7時から朝5時までも入場できるようになっていました(普通は午前11時から午後6時まで)。つまり、この展望台から日没や日の出を見ることができたのです。

私も、2回上りました。1回目は、寒さ対策をとっておらず、寒くて、日が沈んだら直ぐに下りて帰りました。高いところなので、思ったより風が強くて寒かったです。2回目は、ちゃんと防寒対策をとって上りました。時間ぎりぎりまで白夜を大パノラマで満喫することが出来ました。この企画は、是非毎年やってもらいたいものです。

画像右上:日没(6月22日午後11時30分ごろ撮影)
画像左上:跳ね橋(7月2日午前4時40分ごろ撮影)
画像右下:イサク聖堂。矢印は展望台の位置です。
画像左下:イサク聖堂から眺める白夜のペテルブルグ(6月27日午後11時30分ごろ撮影)


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