■なが〜い夏休み 2005.6.6 update

5月も残すところわずかとなりました。ロシアの学校は、6月から夏休みに入ります。6、7、8月の3ヶ月間の夏休みです。3ヶ月!? そうです、3ヶ月間です。長いですよね〜。でも3ヶ月も休んだら、夏休み前に習っていた事を全部忘れてしまいそうですよね。実際忘れるみたいです。ですので、9月の新学期は、夏休み前にやっていた事の復習から入ります。

3ヶ月間も休みがあると、長すぎてどう過ごしていいか悩んでしまいそうですね。それに、子供より親御さんが困るでしょう。家にばかり居させるわけにもいかないし、子供がまだ小さければ、昼食を用意したりと手間もかかります。祖父母が、どこか他の町に住んでいて働いていなければ、彼らのところにあずけるという手がありますが、そうでない場合は、ピオネールキャンプに行かせるのが、一番手っ取り早いです。

今は、ピオネールキャンプとは言わないようですが、これはソ連時代に国が夏の間に無料で子供たちを自然の中で休ませ、学ばせる場としてソ連中に建てた長期滞在型保養施設です。滞在中に子供たちは、歌や手工芸、乗馬などを学んだり、自分たちで劇を考えて発表したりと色々なプログラムをこなします。南の方のキャンプでは、スイミングやスキューバダイビングを教えたりもするようです。

ソ連時代には、成績のいい子しか受け入れないエリートキャンプもありましたが、今はお金さえ払えば誰でも参加できるようになりました。低所得家族の子供は、無料で受け入れてくれる制度は、今も残っています。ピオネールキャンプは、ソ連中の特に自然が美しい場所に建てられました。ソ連の崩壊後、施設を民営化して、大人も休める保養施設として改装されたものもあります。こういう施設では、家族で一緒に休む事ができます。

ピオネールキャンプは、昔から共産圏の子供も受け入れていました。それが、ペレストロイカ以降は、世界各地から子供たちが集まるようになり、かなりインターナショナルなキャンプもあるようです。私も10年以上前に沿海州のキャンプを訪れた事がありますが、日本からの小中高生も中に混じっていました。言葉は通じなくても、とても仲良く遊んでいました。

さて、今度は大人の夏休みですが、大抵3週間から4週間ぐらいあります。長い? 特に公務員や国営企業では、4週間ぐらいの休みが法律で定められていて、しっかり休みを取ります。ペテルブルグは北の町ですので、夏休みには南へ向かう人が多いです。それは、ロシア国内の保養地であったり、隣国ウクライナのクリミア半島であったりします。最近は、トルコやエジプト、キプロスなんかも人気があります。あとは、郊外の別荘(と言っても、掘っ立て小屋)で休むのがロシア人の基本的な休み方です。夏休み明けには、学校や職場にこんがり日焼けして出て来るのが普通です。

ロシア人に、日本人の平均的な夏休みは1週間だと言うと、とても同情されます。確かに同情に値する短さだと思います。せめて2週間ぐらいは休みたいですよね。

画像上:黒海沿岸アナパ子供キャンプの様子
画像下:モスクワ郊外子供キャンプの様子


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